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多摩市行財政診断白書 第2部各論編 第3章 重点検討対象事業(10)

最終更新日:平成20年3月31日

3. 10 市民保養所「ふじみ」

ポイント

  • 大自然の中で楽しくのびやかにくつろげる休養の場を市民に提供し、その健康の増進を図るとともに、友好都市富士見町民との交流を図る目的で平成2年3月に設置されたものです。
  • 26市中、市民の保養施設設置市は7市(「東京都市町村営保養施設概要」)です。
  • 利用率は低く、平成13年度の利用者は5,211人となっています。
  • 10部屋、収容定員48名と小規模のため大幅な利用率の向上は望めない状況にあります。
  • 多摩地区7市の各施設の利用率も同様に低く、廃止や冬季閉鎖のところもあります。
  • 平成13年度決算の利用者一人あたりの行政コストは2万9千円で、そのうち市の負担額は2万6千円と割高となっています。
  • 施設は築13年程ですが、いずれ改修の時期が到来し多額の経費が見込まれます。
  • 近年民間旅行会社等による様々かつ低廉な事業が展開されています。
  • 国の「行政改革大綱」(平成12年12月1日閣議決定)では、「民間と競合する公的施設の改革」として、公的施設(宿泊施設、総合保養施設等)について改革の方向で位置づけられています。
  • 今後、市民の利用ニーズ等を踏まえ、行政と民間の役割分担の中で整理し、民間分野にシフトしていくことが望ましいと考えられます。

1. 市民保養施設の整備状況

 市民の保養施設を設置している市は、26市中7市(「東京都市町村営保養施設概要」平成13年度版)です。
 各市の施設の客室数・収容人員は次のとおりです。

図表1 客室数(室) 平成13年度

図表2 収容人員(人) 平成13年度

2. 市民保養所「ふじみ」の利用状況

(1)5月の連休、夏休み期間、年末年始及び土・日曜日の利用はありますが、平日の利用が少なく、年間利用者は平成13年度で5,211人と少なくなっています。

 平成13年度の施設利用者は5,211人円

図表3 市民保養所の利用状況

  7年度8年度9年度10年度11年度12年度13年度
開所日数(日) 324 328 333 336 339 312 344
利用者数(人) 大人 4,641 4,973 4,207 4,903 4,487 4,268 4,331
子供 729 742 583 736 550 545 483
幼児 456 449 393 501 293 277 397
利用者数合計 5,826 6,164 5,183 6,140 5,330 5,090 5,211

図表4 市民保養所の利用状況(人)

図表5 他市比較・保養施設利用状況(平成13年度)

(2)7市の市民保養施設の利用状況をみると、利用者の人口に対する割合は平均4.5%と低く、市民保養所「ふじみ」も同様に3.7%と利用は低い状況です。
 近年、多くの民間レジャー施設の開設及び民間旅行会社等による低廉かつ多様なプランが提供されている現状もあります。

 利用者の人口に対する割合は3.7%

図表6 利用者の人口に対する割合
(平成13年度)

施設名住基人口〔平成14年1月1日〕(人)利用人数(人)利用率(%)
多摩市 ふじみ 141,039 5,211 3.69
三鷹市 箱根みたか荘 166,098 11,955 7.20
府中市 伊豆荘 224,866 7,221 3.21
やちほ 7,094 3.15
調布市 多賀荘 199,984 9,155 4.58
木島平山荘 6,250 3.13
町田市 自然休暇村 382,206 11,415 3.00
日野市 日野山荘 164,414 5,390 3.28
大成荘 12,555 7.64
羽村市 清里 55,177 4,784 8.67
別荘 1,019 1.85
  平均 4.50

図表7 利用者の人口に対する割合 平成13年度

(3)7市の市民保養施設の過去5年間の利用率をみると、各年度の平均利用率は平成9年度以降減少し、5ヶ年の平均値は37.6%、市民保養所「ふじみ」も同様に36.4%と施設の利用率は低くなっています。

 過去5年間の平均利用率は、36.4%

図表8 過去5年間保養施設利用率
(%)

施設名9年度10年度11年度12年度13年度5年平均
多摩市 ふじみ 35 41.5 36 34.4 35.2 36.4
三鷹市 箱根みたか荘 64 60.1 58.1 56.7 53.6 58.5
府中市 伊豆荘 35.5 34.5 33.7 31.1 29.2 32.8
やちほ 52.6 50.7 47.5 41.6 41.4 46.8
調布市 多賀荘 59.6 57.3 53.9 48.8 44.2 52.8
木島平山荘 18.9 19.5 19.9 18.7 18.2 19
町田市 自然休暇村 29.7 25.9 26 24.6 25 26.2
日野市 日野山荘 41.9 41.1 38.4 33.9 31.5 37.4
大成荘 42.6 40.5 41.5 36.3 34.3 39
羽村市 清里 32.2 31.3 27.7 28.6 27.7 29.5
各年度平均 41.2 40.2 38.3 35.5 34 37.8

3. 市民保養所「ふじみ」の行政コスト(運営等に係る経費)

 平成13年度の行政コストは1億5,266万9千円で、そのうち委託料等の物件費が最も多く67.5%、次いで減価償却費17.6%、公債費(利子分)9.6%、人件費は4.2%となっています。
 利用者一人あたりの行政コストは2万9,300円で、そのうち市負担額は2万6,450円、利用者の負担額は2,850円となり、市負担額の1割程度となっています。利用者が減少して使用料が減少する一方、施設を維持する維持管理経費は毎年必要になります。したがって、市の負担額はその分増加することになります。

平成13年度の行政コストは、利用者一人あたり2万9,300円

図表9 行政コスト計算書

図表9 市民保養所「ふじみ」の行政コスト計算書

4. 行政の守備範囲

 国の「行政改革大綱」(平成12年12月1日閣議決定)では、「民間と競合する公的施設の改革」として、公的施設(会館、宿泊施設、会議場、結婚式場、健康増進施設、総合保養施設、勤労者リフレッシュ施設その他これらに準ずる施設)について、「新設及び増築の禁止、既存施設の廃止・民営化その他の合理化措置、地方公共団体についても準じた措置を要請するもの」として、その改革の方向性が示されています。市としても、民間と競合する施設については検討・整理していく必要があります。

5. 今後の方向性

 現在の厳しい財政状況の中、少子化並びに急速に訪れる高齢社会を見据え、民間と競合する事業については民間分野へシフトするなど、行政をスリム化し、行政サービスとして必要な施策に対応すべく限られた財源を活用していくことが求められています。
 市民保養所「ふじみ」については、従来より、運営経費の削減に努め、施設のPRや主催事業の展開による利用者増に向けた努力をしてきていますが、今後、市民の利用ニーズ等を踏まえ、行政と民間の役割分担の中で整理し、民間分野にシフトしていくことが望まれます。しかしながら、他市の状況では民間での受け手がないなど難しい面もあることから、併設の八ヶ岳少年自然の家との統合も視野に検討していく必要があると考えます。

このページに関する問合せ先

企画政策部企画課
電話番号:042-338-6813 ファクシミリ番号:042-337-7658
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