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海外青年協力隊への参加、おつかれさまでした(平成18年8月)

最終更新日:平成20年3月30日

佐藤健一さん(左)と渡辺市長 佐藤さんの左手首にはタンザナイトのブレスレット。タンザニアでしか採れない石だそうです。

 7月27日、多摩市永山在住の佐藤健一さんが、海外青年協力隊の帰国報告に来てくださいました。現地での仕事や生活の中で感じたこと、今後の予定などを伺いました。
 佐藤さんは、2年前、理学療法士として、国際協力機構からアフリカのタンザニアへ派遣されました。赴任先は、イリンガ州にあるマフィンガ病院です。アフリカといえば暑さの厳しい気候と思いがちですが、実はイリンガ州は標高2,000メートルの高地にあり、気温は通年で8度から27度、空気は乾燥していて快適であり、ダウンコートを着るくらい寒いこともあるそうです。
 一方で、電気・水道などのインフラ整備は十分ではなかったそうです。水道は1週間に2、3回出ればよいほう、夜は夜で電気がほとんどこないために何もすることがなく、ローソクで本を読むなど、日本とは違う生活事情に、はじめはつらい思いをしたそうです。
 けれども、何もできないのであれば早く寝てしまえばいいと、早寝早起きし、朝の散歩で近所の人たちとあいさつをかわしたり(1~2時間話し込むのは当たり前!)、初対面の人とでもすれ違いざまの挨拶ですっかり話し込んで親しくなるような現地のコミュニケーション、ゆるやかな時間の流れのなかで、いつしかすっかり溶け込んでしまったと話してくださいました。仕事面では、患者さんにつける補装具や症状をあらわす言葉がないなど治療にあたって多くのご苦労があったようです。モノと情報が不足しているなかで、プラスチックのペットボトル(ごみとしてふんだんにある)やゴム、木、新聞紙など、あるものを利用して補装具を自ら工夫して手作りされたそうです。昭和40年代、理学療法士が養成され始めた頃の、モノが無かった時代の日本と、そのころの先輩方のご苦労に思いをはせることができ、とてもよい経験となったと、話してくださいました。
 今後は、しばらく市内の病院で勤務した後、大学院で学びたい研究テーマがあるため、その準備をすすめているそうです。
 帰り際にいただいた2年間の活動の記録を、あとから拝見しました。
 病院スタッフと信頼関係を築き、患者さんにとってよりよい治療を自分が帰国した後のことまで考えながら取り組んでおられる様子、佐藤さんの誠実で温かい人柄と優秀な仕事ぶりが伺える内容で、こうした人材が多摩市からまた一人、国際貢献の場で大きな成果をあげてこられたことをとても誇らしく思いました。
 2年前、出発の挨拶に見えられたときよりも一回り大きく、一層精悍(せいかん)な顔つきで、たのもしくなられた佐藤さん。今後一層のご活躍を期待しております。

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