下水道のしくみについて
[2014年10月31日]
ID:1392
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もし、下水道がなかったら、私たちはどのような生活を送っているのでしょうか。
汚水が溜まり、異臭や悪臭の原因になったり、蚊やハエなどが発生したりし、快適な生活が送れなくなります。また、雨が降っても行き場のない雨水は、道路に多数の水たまりを作り交通をマヒさせたり、家の中にも流れ込み浸水の被害をもたらしたりします。さらに、汚水がそのまま川に流れると、川や海の水質汚染が進み、大切な自然が破壊されてしまいます。
下水道には、次のような役割があります
家庭の台所、水洗便所や風呂等または工場等の事業場から排出される汚水は、各々に設けられた排水設備から汚水ますに流れ込み、道路の下に埋設されている汚水管を通じて汚水処理場に運び込まれ、処理されたのち、河川等の公共水域に放流されます。多摩市の汚水は、東京都下水道局南多摩水再生センターで処理され、多摩川に放流されます。
また、宅内や道路の雨水は、側溝から雨水管に流れ込み、河川等に排出されます。
下水道処理方法としては、汚水と雨水を同一の管で排除する合流式下水道と、汚水と雨水を別々の管で排除する分流式下水道があり、多摩市は、分流式下水道を採用しています。
分流式は、汚水と雨水を別々の管で排除し、汚水だけを処理場に送るので、水処理の効率がよく、雨水は、雨水管をとおして直接川や海に流れるので、汚水がまざって放流されることはありません。ただし、分流式は、地中に別々の管を入れるので費用がかかります。また、雨水とともに、道路の汚れも雨水管に流れてしまうので、川や海を汚してしまうこともあります。
合流式は、汚水と雨水を地中に埋設した1本の下水道管で処理場まで運ぶことができ、下水道管の管理もしやすく、分流式に比べ工事にかかる費用も少なくて済みます。ただし、処理場の能力を超えるほどの大雨が降ると、処理しきれない汚水のまざった水が川や海に放流されてしまうことがあり、河川などの汚濁の原因となります。
近年では、河川などの水質保全や環境への配慮から、分流式が主流となっています。
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