令和6年度 市長コラム「多摩の風」

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ページ番号1014578  更新日 2024年5月3日

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市長コラム 多摩の風第122回 多摩市のモダニズム建築

モダニズム建築と言えばル・コルビュジェが有名ですが、この1920・3‌0年代に一世を風靡した建築物が多摩市に現存しています。都立桜ヶ丘公園内にあるクリーム色に輝く円形ドーム型の「旧多摩聖蹟記念館」です。

子どもの頃、当時あった農林省の鳥獣実験場から逃げ出したクジャクが大きな羽を広げ、闊歩していたことを覚えています。この記念館は多摩市の指定有形文化財であり、東京都の「特に景観上重要な歴史的建造物等」にも選定されています。

もともとは、明治天皇が兎狩や和歌を詠みに連光寺に行幸していたことを記念し、宮内大臣を務めた田中光顕らが1930(昭和5)年に建てたものです。

この記念館はDOCOMOMO Japanの「日本におけるモダンムーブメントの建築」として2021年に選定されるなど近年も注目を集めています。

建物を設計した建築家の蔵田周忠は、1966(昭和41)年に71歳で亡くなりましたが、その生涯に焦点をあてた展覧会が5月26日まで記念館で開催されています。

展示を見て驚きました。蔵田は、第一次世界大戦後のワイマール憲法下のドイツで「ジードルンク」と呼ばれる集合住宅を視察。椅子式の暮らしや実用的な家具といったモダンな住まい方を日本に導入した人でした。

その後、多摩丘陵を造成し、多摩ニュータウンの誕生へ。蔵田が想い描いた「ジードルンク」の暮らしが実現したのかどうか。静かにたたずむ記念館で耳をすませてみませんか。

(多摩市長 阿部裕行)

市長コラム 多摩の風 第121回 「未来着ている」子どもたち

制服は未来のサイズ入学のどの子もどの子も未来着ている」。歌人の俵万智さんが詠まれた短歌です。春は、入学・進級・就職など心持ちも心機一転となる季節ですね。

このコラムを書いている時点では議会での議決はいただいていませんが、この4月に市立小・中学校の「学校給食無償化」に取り組みます。東京都の学校給食費の無償化への取り組みを行っている自治体に対して二分の一の補助を行うという新年度予算編成を受け、市民の皆さまや、市議会からも会派を超えて、学校給食無償化への要望をいただいたこともあり、未来への投資として積極果敢にチャレンジしようと決意しました。

義務教育である学校教育での給食は本来、国の財源で無償化すべきと考えますが、地方自治体でもやれることは国に先駆けてやらねばとの思いです。

この他、出産した後の授乳や育児の相談、休息にも利用できる宿泊型の「産後ケア」事業を新たに開始します。また、就労などの有無に関わらず幼稚園・保育所などで預かりを行う「こども誰でも通園制度」を試行実施します。

さらに離婚などでひとり親家庭の方への養育費が確実に確保できるよう「公正証書」手続きなどを支援する取り組みなどなど。

8月には永山公民館並びに永山北公園で、市内の幼稚園・保育所をはじめ、多数の子育て関係団体による「こどもまんなかフェス(仮称)」を開催します。

子どもの意見表明含め、「未来着ている」子どもたちをしっかりと応援していきます。

(多摩市長 阿部裕行)

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