光化学スモッグ情報の入手方法と注意報等発令時に注意すること
光化学スモッグ情報について
現在、東京都では、光化学スモッグに関する情報を都内8地域(区東部・区北部・区西部・区南部・多摩北部・多摩中部・多摩西部・多摩南部)に区分して、環境局のホームページ内で情報提供しています。また、電話によるご案内(テレホンサービス)や事前の登録者には電子メールによる提供サービスも行っています。
光化学スモッグによる健康被害を未然に防止するためにも、是非ご活用ください。
光化学スモッグ情報の入手方法(電話による入手)
東京都大気汚染情報テレホンサービス
電話番号 03-5640-6880(案内がテープで流れます。)
※光化学スモッグ情報は「情報番号51」、光化学スモッグの原因となるオキシダント濃度の予測情報は「情報番号54」を押して情報を入手してください。
光化学スモッグ情報の提供サービス(電子メールによる受信)
東京都環境局のホームページ内で、電子メールによる光化学スモッグ情報の提供サービスを受付けています。
ご利用を希望される方は、次の外部リンク先でご登録をお願いします。
現在の都内における光化学スモッグの発生状況を確認したい場合
東京都環境局のホームページ内で随時確認することができます。
光化学スモッグ発生のしくみと情報提供の基準
光化学スモッグとは・・・
自動車の排出ガスや工場のばい煙に含まれる「揮発性有機化合物(VOC)」や「窒素酸化物(NOx)」が、一定の気象条件のもと、太陽からの紫外線を受けることにより、オゾン(O3)等の『光化学オキシダント(Ox)』と呼ばれる物質へと変質し、これが大気中で拡散されずに滞留することで、空が霞み、白いモヤのかかったような状態をいいます。
(図:東京都環境局ホームページより)
光化学スモッグの発生しやすい時期
毎年、日射量が多くなる5月頃から10月頃までは、光化学スモッグが発生しやすい時期です。特に、気温が高く、風の弱い日は、光化学オキシダントの濃度が高くなります。特に、太平洋高気圧に覆われる7月から8月は、気温も上昇し、紫外線量も多くなり、安定した天気が続くため、さらに光化学スモッグが発生しやすい気象条件になります。
光化学スモッグが我が国において注目されるようになったのは、昭和45年7月に杉並区でクラブ活動中の高校生たちが集団で被害を受けたときからです。
東京都では、光化学スモッグが発生したとき、または発生しそうなときは、予報や注意報等を発令しています。光化学スモッグに関する情報が提供された際は、屋外での活動を控える等、光化学スモッグによる健康被害を受けないよう十分に注意をしてください。
光化学スモッグの情報提供の基準
- 光化学スモッグ予報
オキシダント濃度が高濃度になり光化学スモッグ注意報等が発令されると予想されるとき。 - 光化学スモッグ学校情報
オキシダント濃度が100ppb以上の状態になり、その状態が継続すると認められるとき。 - 光化学スモッグ注意報
オキシダント濃度が120ppb以上の状態になり、その状態が継続すると認められるとき。 - 光化学スモッグ警報
オキシダント濃度が240ppb以上の状態になり、その状態が継続すると認められるとき。
※ppbとは
英語で十億分の1を意味する言葉(parts per billion)の頭文字をとって作られた単位で、パーセント%(百分率)と同じような考え方で、十億分の1(十億分率)を単位とする比率の概念です。
具体的には、1m3の大気中に1mm3の気体が含まれている状態をいい、数字で表すと1m3=(1000mm)3=1,000,000,000mm3=109mm3となり、体積比率では十億分の1として1ppbで表します。
光化学スモッグ情報が提供された際に注意すること
予報・学校情報・注意報が発令された場合
- 屋外になるべく出ないようにしましょう。
- 屋外運動はさしひかえるようにしましょう。
- 光化学スモッグの被害を受けた場合は、必ず、東京都南多摩保健所(電話番号042-375-7661(代表))に連絡してください。
より具体的な行動例
- 努めて屋外の活動を取りやめ、屋内に退避させる。
- 健康上注意を要する方については、屋外の運動を取りやめる。
- 外出から戻った時や、涙が出たり、のどが痛いときは、目を洗ったり、うがいをする。
- 風向きを考えて、窓を閉める。
- 症状に応じて医療機関へ相談し、医師の手当てを受ける。
- 今後の推移や注意報・警報等の発令について、インターネット等を利用して確認する。
警報・重大緊急報が発令された場合
注意報等が発令された際の注意事項に加えて、さらに次のことにも気を付けましょう。
- 屋外活動を取りやめる。室内でも過激な運動を避けましょう。
- 健康上注意を要する方については、特に、健康観察を注意深く行うなど適切な配慮をしましょう。
どのような被害が発生するの?
光化学スモッグの被害を受けると、次のような症状が現れることがあります。
特に、眼疾患、呼吸器系疾患、甲状腺機能亢進症及びアレルギー体質等を持つ子どもについては、被害を受けやすいといわれています。
- 眼科系のもの
目がチカチカする、目が痛い、涙がでる - 呼吸器系のもの
のどが痛い、せきがでる、息苦しい - 頭痛
- 吐き気がする等
光化学スモッグの被害を受けた場合
必ず、最寄の保健所に連絡するとともに、体調がすぐれない場合はすみやかに医師の診察を受けるようお願いします。
※連絡先:東京都南多摩保健所 電話番号:042-371-7661(代表)
光化学スモッグ発生防止のための市の対応
光化学スモッグをはじめ大気の汚染は市境がないため、広域的な対策が必要です。
市では都と連携を図りながら、光化学スモッグの主な原因となる揮発性有機化合物(VOC)を中心とした化学物質について、これらを取り扱う事業者に対して、環境中への排出量等の報告を義務付け、さらにそのデータを公表することで、化学物質の自主的な適正管理と排出抑制の促進を図っています。
また、揮発性有機化合物(VOC)の排出量削減を推進する取り組みとして、今年度についても、事業者向けに都が実施する揮発性有機化合物(VOC)排出量削減セミナー等を市のホームページでも随時ご案内していきます。
(参考)過去10年間の東京都全域及び多摩南部の光化学スモッグ注意報の発令状況
区分 |
多摩南部 |
都全域 |
---|---|---|
25年 |
9件 |
17件 |
26年 |
4件 |
9件 |
27年 |
4件 |
14件 |
28年 |
2件 |
5件 |
29年 |
0件 |
6件 |
30年 |
2件 |
9件 |
令和元年 |
1件 |
7件 |
2年 |
1件 |
6件 |
3年 |
3件 | 6件 |
4年 | 1件 | 7件 |
※多摩市は多摩南部の区分に該当します。
(資料)東京都環境局ホームページより
このページに関するお問い合わせ
環境政策課 環境政策担当
〒206-8666 東京都多摩市関戸六丁目12番地1
電話番号:042-338-6831 ファクシミリ番号:042-338-6857
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