生き物環境調査 確認状況【多摩市動植物調査】
生物は種類によって生息・生育する環境が異なります。指標性(環境の状況を間接的に知ることができる性質)のある生物の分布を調べることによって、環境の質をしらべることができます。指標性のある生物のうち、コオロギ・キリギリス類、セミ類、ツバメ類、アシナガバチ類の多摩市内の分布状況を調べました。
各生物の指標性
コオロギ・キリギリス類
コオロギ類やキリギリス類は雑食性のものが多いので、バッタ類などの植物食の昆虫がいる草むら環境が必要となります。
また、鳴く虫は繁殖のためにある一定のなわばりを持つために、広範囲に豊かな自然環境が必要となります。コオロギ類・キリギリス類を調べることで草地の質や草地の広さがわかります。
セミ類
セミは森林に住む昆虫なので、都市化によって森林が少なくなったり、孤立化した林になると種類構成が変わったり、種類が少なくなったりします。
また、幼虫期を長く地中で過ごすために、土の環境悪化の影響を受けやすいです。セミ類を調べることで、森林の質や、良好な土の有無などもわかります。
ツバメ類
ツバメが繁殖するためには、巣を作る場所、巣材となる泥、雛の餌となる大量の虫を必要とします。都市化が進むと舗装化が進み、泥の採取地が少なくなり、また、緑の減少によって餌となる虫が少なくなります。人家やその周辺に営巣することが多いため、ツバメ類を調べることで身近な緑や土の質がわかります。
アシナガバチ類
アシナガバチ類は肉食昆虫であり、生息場所として餌となるイモムシなどがたくさんいる緑の多い環境を必要とすします。また、巣から半径50~100メートルの行動範囲内に巣材となる木片や、餌となる昆虫類が存在している必要があります。アシナガバチ類を調べることで、樹木の質や量がわかります。
各生物の分布図





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