基金の運用実績と投資表明(SDGsへの貢献)について

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ページ番号1004889  更新日 2024年6月20日

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基金の運用について

基金は、特定の目的のために準備された資金のことです。目的に応じて積み立てておき、必要になったら取り崩してそれぞれの目的のために使われます。本市では、地方自治法の趣旨に則り、基金を確実かつ効率的に運用するため、長期運用が可能な資金の一部で債券を購入しています。令和5年度の運用益は18,928,496円で、前年度から約550万円の増額となりました。

基金運用実績の推移

 

令和元年度

令和2年度

令和3年度

令和4年度

令和5年度

基金残高【a】

20,001,904,352円

19,081,502,105円

20,227,834,130円

18,797,877,079円

18,287,093,307円

運用益【b】

5,622,341円

7,677,407円

10,352,473円

13,427,602円

18,928,496円

運用利回り【b/a】

0.028%

0.040%

0.051%

0.071%

0.104%

※基金残高は各年度4月1日現在の残高額

※運用利回りとは基金残高に対する運用益の割合

基金運用における投資表明(SDGsへの貢献)について

本市が保有する債券の中には、グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンドとしての適格性を第三者機関から評価されているものがあります。グリーンボンドとは調達資金の使途が環境改善効果がある事業に充当される債券のことで、ソーシャルボンドは社会的課題の解決に資する事業に充当される債券のことです。また、サステナビリティボンドとは調達資金の使途がグリーンボンド及びソーシャルボンドの双方の性質を有する債券のことです。そして、2021年には脱炭素社会への移行(トランジション)に向け、長期的戦略に則った温室効果ガス削減等の取組に調達資金を充当する債券としてトランジションボンドが登場しました。
本市の最上位計画である「第五次多摩市総合計画第3期基本計画」では各分野別の施策を統合的に推進していくことで、SDGs(※)の達成に寄与していく考え方を掲げています。そのため、今後も公金の保全に最大限留意しつつ、このような投資を行うことで、社会的課題や環境問題の解決に繋がる事業、SDGsの達成に貢献する事業を資金面からサポートし、持続可能な社会の形成に寄与すべく、社会的使命・役割を果たして参ります。

(※)持続可能な開発目標(SDGs)とは、2015年の国連持続可能な開発サミットにて採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が掲げる、加盟各国が2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲット

基金で保有している債券(グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンド、トランジションボンド)

基金で保有する債券のうち、外部評価を受けている債券は以下のとおりです。

「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が発行するサステナビリティボンドについて【令和2年8月28日購入分】

令和2年8月28日付で、「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が発行するCBI認証付きサステナビリティボンドへの投資を決定しました。
本債券は、複数の国際基準に適合している旨、国際的な第三者評価機関であるDNV GLによる検証と、厳格な国際基準を設けるClimate Bonds Initiative(CBI:低炭素経済に向けた大規模投資を促進する国際NGO)からのプログラム認証(一度の認証で継続的な債券発行が可能となる制度)をアジアで初めて取得しています。また、本債券の発行により調達した資金は、環境負荷の低減や地域の生活に必要不可欠な交通インフラの整備等に充当されます。

鉄道建設・運輸施設整備支援債券の概要

年限
20年
購入額(発行総額)
1億円(150億円)
利率
0.469%

債券の詳細については、以下のページをご覧ください。

「独立行政法人住宅金融支援機構」が発行するグリーンボンドについて【令和3年5月21日購入分】

令和3年5月21日付で、「独立行政法人住宅金融支援機構」が発行するグリーンボンドへの投資を決定しました。
本債券は、環境省の「平成30年度グリーンボンド発行モデル創出事業に係るモデル発行事例」として選定され、「グリーンボンドガイドライン2017年版」にも適合していることが確認されており、本債券も同一のフレームワークで発行されています。また、本債券の発行により調達した資金は、省エネルギー性に関する技術基準を満たす新築住宅を対象とした住宅ローン債権の買取代金等に充当されます。

住宅金融支援機構債券の概要

年限
15年
購入額(発行総額)
4億円(200億円)
利率
0.342%

債券の詳細については、以下のページをご覧ください。

「独立行政法人都市再生機構」が発行するソーシャルボンドについて【令和3年6月18日購入分】

令和3年6月18日付で、「独立行政法人都市再生機構」が発行するソーシャルボンドへの投資を決定しました。
本債券は、令和2年8月に債券を発行するための仕組みであるソーシャル・ファイナンス・フレームワークについて、国際資本市場協会(ICMA)が定義するソーシャルボンド原則2020に適合する旨、株式会社格付投資情報センター(R&I)からセカンドオピニオンを取得しています。また、本債券の発行により調達した資金は、同機構が実施するソーシャルプロジェクト(都市再生業務や宅地造成等経過業務など)に充当されます。

都市再生機構債券の概要

年限
20年
購入額(発行総額)
1億円(100億円)
利率
0.491%

債券の詳細については、以下のページをご覧ください。

「九州電力株式会社」が発行するトランジションボンドについて【令和4年5月24日購入分】

令和4年5月24日付で、「九州電力株式会社」が発行するトランジションボンドへの投資を決定しました。
本債券は、旧一般電気事業者が初めて国内公募形式で発行する「トランジションボンド」であり、第三者評価機関であるDNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社からグリーン・トランジションファイナンス等に係る各種基準等への適合性についての評価を受けています。また、本債券の発行により調達した資金は、同社発電設備の低・脱炭素化を進めるための取組や既存火力発電所の廃止・計画停止費用の一部に充当されます。

九州電力債券の概要

年限
5年
購入額(発行総額)
2億円(100億円)
利率
0.350%

「独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構」が発行するソーシャルボンドについて【令和4年6月16日購入分ほか3件】

令和4年6月16日付(ほか3件)で、「独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構」が発行するソーシャルボンドへの投資を決定しました。
本債券は、令和4年3月に債券を発行するための仕組みであるソーシャル・ファイナンス・フレームワークについて、国際資本市場協会(ICMA)が定義するソーシャルボンド原則等に適合する旨、株式会社格付投資情報センター(R&I)からセカンドオピニオンを取得しています。また、本債券の発行により調達した資金は、高速道路渋滞緩和による環境負荷低減、道路網整備による地域活性化や災害対策などを目的に行われる、高速道路の新設・改築・修繕・災害復旧・特定更新にかかった債務の返済に充当されます。

日本高速道路保有・債務返済機構債券の概要

【令和4年6月16日購入分】

年限
20年
購入額(発行総額)
1億円(150億円)
利率
0.796%

【令和5年8月21日購入分】

年限
20年
購入額(発行総額)
1億円(210億円)
利率
1.304%

【令和5年9月21日購入分】

年限
10年
購入額(発行総額)
2億円(100億円)
利率
0.767%

【令和6年6月17日購入分】

年限
20年
購入額(発行総額)
1億円(300億円)
利率
1.792%

債券の詳細については、以下のページをご覧ください。

独立行政法人 都市再生機構(UR)とのエンゲージメント対談の実施について

本市が令和3年6月に独立行政法人都市再生機構(UR)が発行するソーシャルボンドを購入したことを受けて、同年11月にURとのエンゲージメント対談を実施しました。
本市とURは、債券の投資家と発行体という関係だけでなく、多摩市域のニュータウン再生を検討・推進するため、「多摩市ニュータウン再生方針」及び「諏訪・永山まちづくり計画」に掲げる再生への考え方並びに目標を共有し、地域の諸課題の解決と価値創造に向けた取組を連携・協働することを目的に令和3年9月に包括連携協定を締結しています。今回の対談は、SDGs債の投資家・発行体としての考えやSDGsの推進へ向けた相互の取り組みについて意見交換を行う貴重な機会となりました。
なお、本対談は岡三証券株式会社により記事化されています。

【岡三証券】SDGs債エンゲージメント報告書(ソーシャルボンドを通じた持続可能な都市づくり 社会的インパクトの広がりとその先へ)

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