「受動喫煙」と「分煙」 たばこを吸わない人のために。たばこを吸う人のために
副流煙は主流煙より有害です!禁煙しましょう。
あなたの周りの人への受動喫煙の被害について
副流煙は主流煙の4倍も害!
実際の煙の測定値(ISO法):たばこの箱に表示されていた値の平均はニコチン1.03mg/本、タール12.67mg/本
(国立保健医療科学院での測定:3銘柄の平均)
たばこの煙は、喫煙者が吸い込む主流煙と、たばこの先から立ち昇る副流煙に分けられます。
主流煙の場合は、煙はフィルターを通ることにより有害物質の一部が取り除かれますが、副流煙はフィルターを通らないため、主流煙に比べて約2倍から4倍以上多くの有害物質が含まれています。
たばこの煙は空気で薄まりはしますが、喫煙者と一緒にいるだけで、周りにいる非喫煙者は少量のたばこを自分で吸ったのと同じような状態になってしまうのです。
このことを受動喫煙といいます。(厚生労働省:禁煙支援マニュアル テキスト教材より)
たばこの煙には200種類以上の有害化学物質が含まれています。
代表的なものに、ニコチン、タール、一酸化炭素があり、また、カドミウム、砒素、アンモニア、シアン化水素、さらにはダイオキシンなども含まれています。
ニコチン、タール、一酸化炭素を摂取すると、人体に以下のような影響があるといわれています。
ニコチン
依存性があり、たばこ依存症を引き起こします。また、血管を収縮させ血液の流れを悪くするほか、胃酸の分泌を促進させるため胃潰瘍や十二指腸潰瘍などを引き起こすことがあります。
タール
約40種類の発がん物質を含んでおり、肺がんをはじめ、多くのがんの発生要因となります。
一酸化炭素
体を酸素欠乏状態にするため、動脈硬化や狭心症、心筋梗塞などの心臓病の引き金になります。また、酸素欠乏の状態は、持久力や作業能率を低下させてしまいます。
(参考:厚生労働省 禁煙支援マニュアル テキスト教材)
受動喫煙の害(厚生労働省たばこ煙の成分分析についてより引用)
ロコモ パンフレット2013年度版より
たばこを吸う男性の妻の肺がん死亡率は、たばこを吸わない男性の妻より明らかに高く、夫の喫煙量とともに高くなることが知られています。40~69歳のたばこを吸わない日本の女性約2万8千人を調査した結果、夫からの受動喫煙により、たばこを吸わない妻が肺がんに罹るリスクは約30%高まることが報告されました。
(参考:社団法人 日本医師会「すすめよう 禁煙」2008年)
家族(子ども・妊婦)への影響
- 喫煙者の夫を持つ非喫煙者の妻の死
11%がたばこによるもの - 非喫煙者の妊婦が低体重児を出産する確立
2.4倍上昇 - 喫煙者の妊婦が早産する確率
3.3倍上昇 - 喫煙者の母を持つ3歳児
10人に一人が喘息性気管炎(非喫煙者の母の4.3倍)
社会保険出版社「COPDの基礎知識」より抜粋
赤ちゃんへの影響
妊婦が喫煙することによる、赤ちゃんへの影響
ニコチンは胎盤への血流量を減らし、また、一酸化炭素は酸素をおしのけて血液中の酸素を運ぶ役割のヘモグロビンと結合するため、胎児・胎盤の成長・発達に必要な酸素が不足します。
胎児・胎盤の低酸素状態は、流産・早産、低出生体重児、新生児死亡、胎児死亡のリスクを高めます。
お母さんが喫煙することで、母乳の分泌が低下します。
また、ニコチンが母乳に入り、赤ちゃんにニコチンによる症状(不眠、嘔吐・下痢、頻脈など)が出現することがあります。
受動喫煙も多大な影響を与えます。
赤ちゃんが受動喫煙することで、ぜんそく、気管支炎、中耳炎などにかかる確率が高くなり、ぜんそく発作も誘発させます。
SIDS(乳幼児突然死症候群)の原因になることもあります。
たばこは事故の原因になることもあります。
赤ちゃんの誤飲事故での第一位は「たばこ」です。赤ちゃんが、たばこや吸殻入れの水を誤飲すると命の危険があります。
赤ちゃんをたばこから守る三原則
- お母さん・家族が禁煙を目指す
- 少なくとも、赤ちゃんのいる部屋ではたばこを吸わない
- たばこ、吸殻を赤ちゃんの手の届くところに置かない
(参考:東京都福祉保健局「みんなで始める禁煙講座」)
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