すべての人に知ってほしい!「たばこの影響」
たばこは体をむしばみます!
喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっています(※1)。
たばこには200種類以上の有害物質が含まれており、代表的なものとしては依存症や血管の収縮を引き起こす「ニコチン」、数多くの発がん性物質を含む「タール」、体を酸素欠乏状態にして動脈硬化の引き金になる「一酸化炭素」などがあげられます。
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※1) 厚生労働省 e-ヘルスネット「喫煙者本人の健康影響」(外部リンク)
※1)はこちらより引用しています。 -
禁煙は身体への愛(日本医師会ホームページ)(外部リンク)
たばこによる様々な健康影響について紹介しています。
喫煙は様々な病気の原因となります
がんや虚血性心疾患等のうち、喫煙が原因として占める割合は以下の通りです。
疾患名 | % |
---|---|
全がん | 38.6 |
口腔・咽頭がん | 52.0 |
食道がん | 60.8 |
喉頭がん | 73.4 |
肺がん |
69.2 |
泌尿器がん(腎盂・膀胱など) | 72.3 |
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞) | 44.1 |
くも膜下出血 | 42.6 |
※2)厚生労働省「禁煙支援マニュアル(第二版) 増補改訂版」より抜粋
また、喫煙は疾病での死亡のリスクも高めます。
喫煙男性は、非喫煙者に比べて肺がんによる死亡率が約4.5倍高くなっているほか、それ以外の多くのがんについても、喫煙による危険性が増大することが報告されています。
また、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症等)についても、喫煙者は、非喫煙者に比べて死亡の危険性が1.7倍高くなるという報告があります。脳卒中についても喫煙者は、非喫煙者に比べて危険性が1.7倍高くなるという報告があります(※3)。
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※3) 厚生労働省ホームページ 「Q 喫煙者本人への健康影響(がんへの影響)について」(外部リンク)
※3)はこちらより引用しています
知っていますか?COPD
- COPDとは慢性の閉塞性肺疾患です。
- 別名「たばこ病」と言われ、原因の90%は喫煙と言われています。
- 気管支に炎症が起こり、呼吸困難になります。
- 一度COPDになってしまうと、薬などで症状を和らげることはできても、低下した肺の機能そのものを改善することは困難です。重症になると酸素を供給しながらの生活になります。
- COPDはなってから後戻りすることはできない、なる前に禁煙することが大切な疾患です。
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COPD(慢性閉塞性肺疾患)を知る~あなたの肺、おいくつですか?~(外部リンク)
東京都が作成している、COPD認知度向上動画です。実際のCOPD患者のインタビューも含まれています。 -
東京都保健医療局ホームページ(COPD (慢性閉塞性肺疾患))(外部リンク)
症状や診断について、わかりやすくまとめています。 -
公益財団法人結核予防会ホームページ(COPDと肺のしくみ)(外部リンク)
動画も用いながらCOPDについて解説しています。
次のような症状はありませんか?チェックしてみましょう。
- 一日になんどもせきが出る。
- 息切れしやすい。
- 呼吸をするとゼイゼイ・ヒュウヒュウと音がする。
- たばこを長期間吸っている。または吸っていた。
- 黄色や粘り気のあるたんが出る。
- 40歳以上である。
思い当たる症状があったらCOPDの早期発見のために受診しましょう。
「PM2.5」 たばこに大量に含まれています
PM2.5とは空気中に含まれる直径が2.5マイクロメートル未満の微小粒子のことで、たばこの煙も典型的なPM2.5です。非常に小さな粒子であるため、肺の奥深くまで入り込みやすく、肺をはじめ全身の炎症を引き起こします(※4)。
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※4) 厚生労働省 e-ヘルスネット「PM2.5と受動喫煙」(外部リンク)
※4)はこちらより抜粋して引用しています
加熱式たばこにも有害物質は含まれています
加熱式たばこは害がない?そんなことはありません。加熱式たばこの煙にもニコチンや発がん性物質などが含まれています。
販売開始からの年月が浅く、長期の使用に伴う健康影響についてはまだ明らかになっていないものの、有害な物質を含む「たばこ」です。
加熱式たばこであっても受動喫煙への配慮が必要です。
あなたと大切な人のために、禁煙に取り組んでみませんか?
たばこをやめられないのは、あなたの気持ちが弱いからではありません。たばこに含まれる「ニコチン」という物質が「ニコチン依存症」という病気を引き起こしているからです。
禁煙は1人で頑張らなくてよく、医療の力を借りることができます。禁煙することで様々な病気のリスクを減らすことが出来ます。
禁煙を続けられると、体に様々な良い影響が現れます。禁煙して10年で肺がんのリスクが喫煙者の半分となり、禁煙して15年で冠動脈性心疾患のリスクが非喫煙者と同じになると言われています。また、禁煙を始めてからすぐに現れる効果もあります。何歳になっても禁煙が遅いということはありません。
禁煙の効果の詳細は下記をご覧ください。
市では、禁煙したいあなたを応援するために、保険適用分の禁煙治療費を助成する事業を実施しています。
体の健康状態をチェックしませんか?
肺がん検診
肺がんは喫煙と深く関連しています。40歳以上の方は、年に一度、肺がん検診を受けましょう。職場等で肺がん検診の機会がない方は、市の検診をご利用ください。詳細は下記をご覧ください。

右 :たばこのけむりで汚れた肺
出典:厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000ts32-att/2r9852000000tsl5.pdf)
歯周病相談・歯周病検診
歯周病は気づかぬうちに進行し、歯が失われてしまう恐ろしい病気です。そして、お口の中だけの病気ではなく、全身に関わっています。そんな歯周病は、喫煙とも大きく関連しています。
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厚生労働省 e-ヘルスネット「喫煙と歯周病の関係」(外部リンク)
喫煙による歯周病への影響のメカニズム等について解説しています。
禁煙によって歯の健康、全身の健康を目指すとともに、お口の状態をチェックしてみましょう。
市では、歯周病相談、歯周病検診を実施しています。詳細は下記をご覧ください。
その他、たばこと健康に関する情報
たばこについて詳しく知りたい方は、下記もご参照ください。
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国立がん研究センター がん情報サービス たばことがん(外部リンク)
たばこの影響とがんについて幅広く掲載しています。 -
厚生労働省 e-ヘルスネット「喫煙」(外部リンク)
たばこの基礎知識から健康影響、禁煙支援、たばこ対策まで項目ごとに幅広く掲載しています。
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健康推進課(健康センター)成人担当
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