グリーンカーテン事業 ゴーヤがうまく育たないときQ&A

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ページ番号1002225  更新日 2023年3月7日

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ゴーヤがうまく育たないとき

イラスト:グリーンカーテンで悩んでいませんか?芽が出ない、苗が大きくならない、広がらずカーテンにならない

多摩市では平成23年度より教育委員会と環境部が連携し、持続発展教育・ESDの取組み及び地球温暖化防止の観点から、グリーンカーテンを多摩市立の小・中学校及び市内公共施設において実施しています。

令和4年度は、5月中寒暖差が激しく晴天の日が少なかったことから、地温が十分に温まらずにゴーヤの発芽率がとても低い結果となりました。
そこで、発芽しない原因や大きくならない原因、その対処法などをQ&A方式でまとめました。

ゴーヤの芽が出ない

発芽に必要なのは、適度な温度・水分・酸素

ゴーヤは熱帯の植物です。そのため、芽が出るために必要な温度(=発芽温度)は25から30度と高めです。
種をまいた後に地温が十分に上がらない場合は、発芽する前に種が腐ってしまうことがあります。

水やりの状況はどうでしょう?

種まきを畑やプランターに直接まかずに小さいポットにまいた場合、土の種類によっては水がすぐに乾いてしまいます。
出前授業でも使用している新聞紙製のポットも吸水性が高く、プラスチック製ポリポットに比べると乾きが早い印象を受けました。

また、水をやりすぎても種が腐ってしまいます。
土や日々の天気の様子を見ながら、水やりをしましょう。

種まき前のひと手間で発芽率アップ?!

市販の種を使用する際は、袋の裏の発芽率と期限を確認してみてください。
この期限を過ぎると、まったく発芽しな訳ではないのですが、発芽率が低下します。

種まきをする前に、爪切りやカッターなどで種の先をちょっと切り、水に浸けることも、芽が出やすい状況をつくります。
たっぷりの水に浸けてしまうと、発芽に必要な「酸素」がなくなり腐ってしまう可能性があります。
長い間浸けすぎないよう注意してください。

写真:赤い線より上の部分をカットします

植え替えた後、苗が大きくならない

温度と養分が足りていないかも?

植え替えた後に気温があまり上がらないと、成長が止まってしまうこともあります。
苗の周りに「わら」などを敷くことで、保温と泥はね予防効果があります(雨のときなど、土が苗につくと病気になりやすい)。
植え付けは、日当たりの良い場所を選びましょう。

養分が足りないと、葉が黄色っぽくなることがあります。そんなときは肥料をあげることで元気になります。

いつも同じところに植えていませんか?

また、毎年同じところに植えていると、「連作障害」が出て、苗の成長が悪くなったり、最悪枯れたりしてしまうことがあります。
これを防ぐには、植える場所を変える、プランターの場合は土を変える(新しい土を使う)、
苗から育てる場合は病気に強い「接木苗」を使用するなどの方法があります。

つるはのびるけれど、広がらない

摘心すると横に広がり、カーテンになります

根が十分に張って本葉が5枚程度出た頃に、伸びている茎の先を切ります。これを「摘心(てきしん)」といいます。
そうすると、わきから「小づる」が出てくるので、ネットに軽く這わせます。すると横に広がって成長していきます。

ゴーヤの収穫量も増えるので、試してみてくださいね。

環境政策課での育苗状況

環境政策課でも種からゴーヤを育てています。

令和4年度は発芽率も悪く、猛暑日も多かったため、育てることに非常に苦労しました。
成長具合を写真で紹介します。

写真:ゴーヤの苗


発芽率は1割程度でした。令和3年度は8割程度だったので、非常に低い結果です。(ゴーヤ)

写真:あさがおの苗


撮影翌日に新芽をナメクジに食べられてしまい、全滅しました。(西洋あさがお)

写真:実がついたキュウリ


令和4年度はつる性植物のアサガオとキュウリも一緒に育てました。
キュウリはしっかり実がつきました。葉も大きく成長も良好です。

写真:枯れたキュウリ


しかし、土曜日、日曜日が高温になった週が明けて月曜日…
水切れを起こしたキュウリが枯れてしまいました。
金曜日の帰りにたっぷり水やりをしましたが、丸2日間水がないことで、ぐったりしたようです。
地面に直接植えたり、もっと大きなプランターを使用することで、保水性が上昇し水切れを回避することができます。

写真:少し黄色くなったゴーヤの葉


一方ゴーヤです。
同じ状況下でしたが、多少黄色くはなったものの、すぐに復活し、その後も実をつけていました。
高温に強く、水切れにも多少の耐性があるゴーヤは、グリーンカーテン向きだと感じました。

写真:完熟したゴーヤ


スーパーでよく売られているのは緑の実ですが、完熟するとオレンジになり、種は真っ赤に色づきます!
種のまわりの果肉をしっかり洗い流し、乾燥させ保存しておけば、次の種まきに使用できます。

イラスト:グリーンカーテンで涼しく、美味しく、省エネを!

関連情報

このページに関するお問い合わせ

環境政策課 環境政策担当
〒206-8666 東京都多摩市関戸六丁目12番地1
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