調査結果の概要と解析結果【多摩市動植物調査】

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ページ番号1004449  更新日 2023年3月9日

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調査結果の概要

既存文献調査及び現地調査の結果、植物種については、170科1,569種が確認され、植物群落は39群落に区分され、その他、緑の多い住宅地、造成裸地等を含めると47の区分が行われました。
緑被率についてみると、市域の60%以上が市街地で占められており、樹林地は17%、草地は21%、河川等による開放水面が1.6%となっており、自然環境には乏しい地域であることが確認されました。なお、樹林地には、植裁の樹林地が多いことから、自然林(二次林含む)はより少ないものと考えられます。
また、動物のうち、陸上動物は、哺乳類が6目11科24種、鳥類が17目50科204種、爬虫類が2目6科14種、両生類が2目5科10種、昆虫類が17目183科750種確認されました。また、水生動物は、魚類が7目13科37種、底生動物が18目63科133種確認されました。
なお、既存資料の結果、確認されている種の中には、現在の日本では絶滅しているニホンオオカミを始め、現在の多摩市には生息していない可能性の高い種も多数含まれていました。

解析結果

今回得られた調査結果から、「生物の現況評価」、「緑の現況評価」及びこれらを併せ、「生物と緑の総合評価」を行いました。

生物の現況評価

生物の現況評価は、樹林地及び草地の量と土、水を環境の指標としてそれぞれに1点から3点の点数を付け、評価しました。土は、土の中で長い間生活するセミ類の確認地点数と土を利用して造られるツバメの巣の地点数を指標としました。水は、開放水面などの上空で主に餌をとるツバメの確認地点数を指標としました。
生物の現況から見た地域別の評価では、永山、連光寺、和田が高い評価を得ました。
このうち、連光寺は都立桜ヶ丘公園や森林総合研究所内に比較的まとまった樹林地が残されているほか、ゴルフ場があり、その中に広いシバ地が残されている地域です。和田は、多摩市内では比較的開発が行われておらず、連光寺と同様に樹林地が残されている地域でした。永山は、多摩ニュータウンの造成初期にあたる時期に開発された地域であり、開発後の年数の経過とともに植裁された樹木が成長し、ほかの町に比べ、市街地に樹木及び草地が多い地域でした。
また、これらの地域には、多摩川及び大栗川、乞田川が接しているのも特徴といえます。

イラスト:生物の現況評価図と生物の現況評価表

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