多摩市の位置・地形・地質
位置・面積
多摩市は、東経139度26分、北緯35度38分に位置し、北は多摩川を境に府中市、東は稲城市、南は神奈川県川崎市と町田市、西は八王子市と日野市に接しています。面積は、21.01平方キロメートルです。
地形・地質
多摩市域の地形は、いわゆる多摩丘陵の北端部を占める、やや開折された丘陵とこれを刻む小河川沿いに発達する谷底平野等よりなります。北方の聖蹟桜ヶ丘駅周辺には、多摩川の運んできた砂礫泥によって構成されている沖積低地がみられます。本地域周辺の多摩丘陵の高度をみると、南西方面がもっとも高度が高く、漸次北東方面へ高度を下げていきます。町田市西方の八王子市との境界付近の御殿峠付近で、海抜200メートル前後の高度となりもっとも高くなっています。市域内では天王森公園付近が海抜160メートル前後で最も高く、多摩川沿いの低地では約50メートル前後となり最も低くなっています。
この多摩丘陵は、西南西ないし東北東方向の流路をもつ乞田川や大栗川によって分断されています。
本地域の基盤となっているのは、新第三紀鮮新世紀末期から第四紀洪積世前期にかけて浅海に堆積した上総層群です。この上総層群は、より西側にみられる地層ほど古く、多摩市域に見られる地層は下位より平山砂層・連光寺互層・稲城砂層などの各層より構成されています。連光寺互層は、礫・砂・泥の互層です。これらの地層は、いずれも東側に5~6度で、きわめてゆるやかに傾斜しています。平山砂層、連光寺互層中には内湾浅瀬海棲のマガキ・ウネナシトマヤガイ・アズマニシキなどの貝化石を含んでいます。
上総層群をおおって御殿峠礫層が分布しています。この御殿峠礫層は、古相模川によってはこばれた河原の砂礫が堆積してできた地層で、古期のものと新期のものと2段に区別することができます。御殿砂礫層の上位は、いわゆる関東ローム層となっており、下位より多摩ローム層、下末吉ローム層、武蔵野ローム層、立川ローム層に区分されています。この関東ローム層は赤土とも呼ばれ、箱根火山や富士火山などの噴出物が偏西風によって運ばれて推積したものです。関東ローム層中には、しばしば黄色や白色の鮮やかな帯状の地層を見つけることができます。これらは軽石と呼ばれる火山噴出物の一種が推積してできた地層です。
大栗川や乞田川沿いには、点々と武蔵野ローム層推積期や立川ローム層推積着の河成段丘が数段みられます。また、これらの小河川沿いには、沖積低地となっており、柔らかい砂礫泥などから構成されています。
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