旧多摩聖蹟記念館がDocomomo Japanによる「日本におけるモダン・ムーブメントの建築264選」に選定されました!!

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ページ番号1004092  更新日 2023年3月16日

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この度、旧多摩聖蹟記念館(旧称:多摩聖蹟記念館)は、DOCOMOMO Japanによる2021年度「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」として新たに選定されました。主な選定理由としては、「関根要太郎、蔵田周忠の二人がかかわった作品で現存するものは、唯一この作品のみであり、特徴的な楕円平面の近代建築は事例が少なく、日本のモダニズムの導入過程を評価するうえで価値のある作品だと考えられる(DOCOMOMO Japan公式ホームページから抜粋)」とのことです。

写真:旧多摩聖蹟記念館

用語解説

"DOCOMOMO"って何??

『モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保全のための国際組織(Documentation and Conservation of buildings, sites and neighborhoods of the Modern Movement)』の略称で、モダン・ムーブメント(近代運動)の推進に寄与した建物の歴史的、文化的重要性を訴え、その記録と現存建物の保存に関する活動を展開する国際的学術組織です。1989年にオランダで設立されました。現在、本部(DOCOMOMO international)はオランダのデルフトに置かれ、70を超える国と地域が加盟しています。日本支部(DOCOMOMO Japan)は2000年に発足し、その重要な活動のひとつに「日本におけるモダン・ムーヴメントの建築」の代表作品を選定する作業があります。これまで250件の建築物を選定し、2021年度に新たに14件を選定しています。

「モダン・ムーブメント」って何?

20世紀の建築の主要な潮流のひとつで、それまでの装飾性に富んだ歴史主義建築から、合理主義をベースに、科学技術を信頼しながらその成果を建築に反映させようとした動きのことです。合理性・機能性を重視し、装飾を用いず、線と面による構成が特徴。ヨーロッパで代表的な建築家としては、フランスではル・コルビュジエ、ドイツではバウハウスで活動したヴァルター・グロピウスとミース・ファン・デル・ローエなどが挙げられます。

「関根 要太郎(せきね ようたろう)」って誰??

大正・昭和期に国内で活躍した建築家。明治22(1889)年生まれ。ドイツにおけるアールヌーボーにあたるユーゲントシュティール(青春様式)のモダンな洋風建築を得意としました。関根建築事務所を開設し、多摩聖蹟記念館や京王閣を建設。昭和34(1959)年死去。

「蔵田 周忠(くらた ちかただ)」って誰??

大正・昭和期に国内で活躍した建築家。明治28(1895)年生まれ。大正9(1920)年に結成された分離派建築会に参加し、モダニズム建築を手掛けるとともに、東京高等工芸学校や武蔵工業大学で教鞭をとり、建築史関係の著作も多数執筆しました。一時、関根建築事務所に所属し、多摩聖蹟記念館や京王閣の設計に携わりました。昭和41(1966)年死去。

このページに関するお問い合わせ

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