「南多摩のメカイ製作技術」が「東京都指定無形民俗文化財(民俗技術)」に指定されました!
「南多摩のメカイ製作技術」が「東京都指定無形民俗文化財(民俗技術)」に指定されました!
メカイ(目籠)とは
メカイは、文字で表すと「目籠」と表記され、多摩地域の里山で自生する篠(=アズマネザサ)の表皮を薄く剥がしたものを編み上げる六つ目の籠です。製作地の農家の間では農作業や家庭の炊事用など日常生活用具として重宝された他、都市部の商店や料亭に出荷・販売することを目的として製作されました。江戸時代から昭和前半まで、南多摩地域の多くの農家で作られ、農閑期の重要な収入源となっていました。
製作技術の特徴
南多摩のメカイ製作技術が、他所の竹細工と異なる主な特徴は3つあります。
一つには、メカイ包丁という特徴的な刃物を使用すること。
二つには、芸術的な完成度は求められていなかったので、訓練すれば皆が作れたこと。
三つには、材料の篠を乾燥させずに青いまま使うこと。半年ほど乾燥させた方が出来上がりは安定しますが、南多摩のメカイは主に正月の年賀用としての需要であり、青い方が好まれたためです。
ふるさと資料館でメカイを展示しています!
高度経済成長期以前の人々の生活に欠かせなかった里山を維持するために、伐採する必要があった篠竹を再利用して製作されてきた、都民の生活文化の特色を示す民俗技術として貴重な文化財です。
この度、市内で活動する「多摩めかいの会」が都指定無形民俗文化財の保存団体として認定されました!
「メカイ」の実物は、多摩ふるさと資料館で展示しています。ぜひご覧ください。
このページに関するお問い合わせ
教育振興課 文化財係
〒206-0025 東京都多摩市永山一丁目5番地 ベルブ永山3階
電話番号:042-338-6883 ファクシミリ番号:042-337-7620
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