【東京2020大会特別企画】多摩市ゆかりの選手応援プロジェクト(4)
多摩市内に在住、在勤、在学していたり、多摩市内で練習を重ねたりしながらオリンピック・パラリンピック出場を目指す選手にインタビューを行い、選手自身や競技について紹介していきます。
右代啓祐 選手


第4回は、国士舘大学体育学部講師。陸上男子十種競技で全日本選手権8回の優勝を成し遂げた、押しも押されぬキング・オブ・アスリート。出場が決まれば自身3度目のオリンピックとなる東京2020大会開催が目前に迫る中、国士舘大学多摩キャンパスでトレーニングに励む右代啓祐※(うしろけいすけ)選手(33歳)にお話を伺いました。
※正しい表記は「祐」を旧字体で表します
インタビュー内容
走・跳・投の最高峰。種目の多い十種競技とどのように歩んできたのですか?
十種競技を始めた頃は好きな競技ばかり練習していました。でも、大学を卒業して世界を意識するようになってからは、プライドを捨てて苦手競技とも向き合い得意に近づける努力を重ねてきました。苦手を克服することは、競技以上に人生を生き抜く知識となりました。
知識と経験を学生や市内の小・中学生に伝えているのですね
競技は日の当たる部分しか見えませんが、そうでない部分もあります。僕の経験が学生や子どもたちの刺激になればと思います。競技者として僕にはメダルを取る夢がありますし、学生にも子どもたちにもそれぞれに夢がある。みんなで一緒に夢をかなえることができたらうれしいです。
十種競技ならではの苦労話はありますか?
種目ごとにシューズや道具が違うので、学生時代はそろえるのが大変でした。それに、試合では10足近いシューズと、やり・円盤・棒高跳びの棒などを持参するので、運ぶのもひと苦労です。荷物の多さと飛行機の超過手荷物料金の高さは他のどの種目にも負けません(笑)。
1試合で十種もの競技を戦い抜くメンタル。どのようにキープしていますか?
1種目ごとに1つの試合だと思うようにしています。1つ失敗しても次で挽回できるわけですから、引きずってはもったいない。競技に対する軸がぶれないよう、試合中に静かな空間で冷静に考える時間を持ち、オンオフを作り、集中して戦っています。
結果を出している分、苦しいことも多かったと思いますが?
苦しいことはあまりないです。苦しいで終わらせたくない気持ちもありますし、できないことはないと思っています。例えばけがをしても、どうやったら乗り越えられるのか、その日に何をすべきかを考えてここまできました。中学生の頃は全国大会出場経験はありませんが、目指すところに向かって行動したことで、支えてくれる方たちや能力など、さまざまなものを手に入れられました。苦しいときこそプラスを生む動きができるチャンスだと思っています。
東京2020大会が、いよいよ迫ってきましたね
今回出場できるとしたら3度目のオリンピックです。自分の国で競技ができることはありがたいし、夢でもあります。効率ばかりを追い求めると作業になってしまいますから、明日に向けてわくわくできるよう楽しみながら練習に取り組んでいます。東京2020オリンピック競技大会の開会式は7月24日で、僕の誕生日。これ以上の縁はないですし、メダルが欲しいです。多摩市の学生や子どもたちとぜひ一緒に喜び合いたいです。
十種競技(競技順)
- 100m
- 走幅跳
- 砲丸投
- 走高跳
- 400m
- 110mハードル
- 円盤投げ
- 棒高跳
- やり投
- 1,500m
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