マイクロプラスチック流出実態調査
中央大学と連携し、実態調査を実施しました
現在、海洋へのプラスチックの流出が大きな問題となっています。
プラスチックの中でも5mm以下の小さな「マイクロプラスチック」の汚染状況は、河川中では目視できず特別な調査を必要とします。そこで、多摩市では市内を流れる大栗川と乞田川のマイクロプラスチック流出の状況を把握するため、中央大学マイクロプラスチック研究グループと連携し、本実態調査を実施しました。
報告内容(概要)
調査結果
- 調査を行った5地点全てで、マイクロプラスチックが検出された。
- 検出されたマイクロプラスチックの形状は、52%が破片状、34%が繊維状をしており、これは全国の河川と同様の傾向であった。
- 検出されたマイクロプラスチック量は、全国の河川と比較して深刻な状況とはいえないが、今後、改善する必要はあると考えられる。
- マイクロプラスチックの検出率は、調査地点の地理的な特徴が影響していると考えられる。都市化が進んでいる地点(乞田川落合橋など)では、比較的マイクロプラスチックの検出率が高い傾向となった。
今回の調査で分かったこと・考察
- すでに、市内の河川でもマイクロプラスチックの蓄積がみられる。
- 今回の調査で多く検出された断片状や繊維状のマイクロプラスチックには、主にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートが含まれていることが推定される。
- ポリエチレンは、ポリ袋やお菓子の袋、食品容器、ポリプロピレンは商品容器やロープ、バンド、ポリエチレンテレフタレートは衣料品や飲料容器などに起因している。よって、これらのプラスチック製品を環境中に出さずに回収する努力が必要となる。
- 市民団体「よみがえれ、大栗川を楽しむ会」が行っている大栗川の清掃活動は、定期的に実施されており、プラスチックゴミの除去に貢献している。これらの活動が、今後も継続的に実施されることが重要である。
- 容器包装プラスチックが川ゴミとして廃棄されないように、市民の協力を得る環境づくりをすることが推奨される。
川ごみを減らすために
今後の取り組むべきこと
- ポイ捨てをしない
- ごみの出し方のルールを徹底する
風で飛ばされない・カラスや野生動物に荒らされない対策を徹底する
- 4R+リニューアブルの徹底
特に、リフューズ(「要りません」の一言を)・リデュース(ごみを減らす努力)に積極的に取り組む
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このページに関するお問い合わせ
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