熱中症に注意しましょう!
熱中症とは
気温や湿度の高い環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体内に熱がこもってしまう状態です。
このページでは、熱中症の症状や早期発見のポイント、応急処置方法などについて紹介しています。日ごろから熱中症予防に関する情報収集を心がけ、万が一の時に備えることが大切です。
熱中症の主な症状
- 軽症(初期症状)
めまい、立ちくらみ、大量の発汗、筋肉痛、こむらがえり - 中等度
頭痛、吐き気、嘔吐、力が入らない、体がぐったりする - 重度
けいれん、意識がなくなる、歩けない、反応がおかしい、体温が高い
早期発見のポイント
- 初期症状としてめまいや立ちくらみ、大量の発汗などがあり、もともと体調が悪く頭痛や倦怠感を感じている方は、熱中症に気づかないこともあります。
- 発熱により意識がもうろうとしてきて、自分の状態を判断できず意識を失うこともあるため、少しでも異変を感じたらすぐに休むことが重要です。
- 身近な人で、このような症状が発見されたときは、すぐに医療機関を受診するようにしてください。
熱中症の応急処置のポイント
応急処置のポイント
- 涼しい環境(風通しの良い日陰や冷房の効いた所)へ避難する
- 衣服をゆるめ、体を楽にする
- 体を冷やす(冷たいタオル、氷や保冷剤などを首の周りや脇の下、足の付け根にあてる)
- 水分、塩分を補給する
熱中症応急処置フローチャート
万が一、身近にいる方に熱中症を疑う症状がみられた場合は、以下のフローチャートを参考に落ち着いて対処しましょう。
全国の医療機関・薬局を検索することができるシステム
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医療情報ネット(ナビイ)(外部リンク)
※医療機関案内サービス「ひまわり」のWebサイトは令和6年4月1日から医療情報ネット『ナビイ』に移行しました。
・電話による医療機関案内サービス「ひまわり」
電話:03-5272-0303
救急車を呼ぶべきか判断に迷う場合は、東京消防庁救急相談センター(♯7119 ダイアル回線は、電話042-521-2323)が24時間年中無休で相談に応じてくれます。
※救急車を待つ間も、現場での応急処置は継続し、症状の悪化を予防しましょう。
熱中症から身を守るために
基本的な注意事項
- 暑さを避ける
・感染予防のため、換気を確保しつつエアコンの温度設定をこまめに調整しましょう
・涼しい服装をしましょう
・日傘や帽子で直射日光を遮断しましょう
・外出は涼しい時間にしましょう - のどが渇いていなくてもこまめに水分塩分補給をする
- 暑さに備えた体づくりをする
・食事、睡眠をしっかりとりましょう
・適度に運動をしましょう - 日ごろから健康管理をする
・毎日検温をしましょう
特に注意が必要な方
子どもとその保護者
子どもは発汗能力で劣る分、皮膚血流量を大人より増加させて熱放散を促進する特性を持っています。ただし、環境温が皮膚温より高く、輻射熱が高い環境下(夏季の炎天下等)では、汗が唯一の熱放散手段になるので、子どもの未発達な発汗機能が深部体温をさらに上昇させてしまいます。年齢が低いほど、自分自身で対策行動をとることが難しくなるため、周囲の大人が気にかけることも大事です。
- 顔色や汗のかき方を十分に観察しましょう
顔が赤く、ひどく汗をかいている場合には、深部体温がかなり上昇している可能性があるため、涼しい環境下で十分な休息をとるようにしましょう。 - 日ごろから暑さに慣れさせましょう
適度な外遊びなどを通じて、暑さになれることで上手に汗をかく習慣を身につけましょう。 - 服装を選びましょう
熱放散を促進させる衣服を選択し、環境状況に応じた衣服着脱の指導も大切です。また、帽子や冷却グッズの活用も大切です。 - 適切な飲水行動を学びましょう
「のどの渇き」を感じる前に、こまめな水分補給を心がけましょう。
高齢者の方
高齢者は加齢とともにカラダの水分量が減ったり、温度に対する感覚が弱くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいといわれています。ご本人及び周囲の方は、以下のことに注意しましょう。
- 加齢によるカラダの変化
・体内の水分量の減少
老化による体内の水分量の減少は、汗をかく量の低下を招き、過剰な熱をカラダから放出しにくくなります。
・暑さを感じにくい
温度に対する感受性も低下するため、暑さを自覚しにくくなります。
・のどの渇きを感じにくい
「口渇中枢」の機能が低下するため、脱水状態においても、のどの渇きを感じにくくなります。 - 巣ごもりによる暑熱順化不足
外出自粛の影響で、例年に比べ外出を避けたり、屋外での運動が減少していることなどから、汗をかく能力の向上(暑熱順化)ができていない場合があります。
障がいのある方
障がいのある方の中には、汗をかくことや体温調節が苦手な方もいます。また、のどが渇いていても気づかない・自分で水分が取れない・汗をふけないため体温が下がりにくい場合もあります。介助者の方やまわりの方は、体調の変化に気を付け、早めの水分補給などの声掛けをしましょう。
- 夏場の外出(暑さ)に慣れていない方
・普段から汗をかく機会が少ない方は汗が出づらく、体温が下がりにくいです。 気温が高いにもかかわらず汗をかかないときは注意が必要です。
・外出先では出来るだけ直射日光の当たる場所を避けて、室内や日陰などでこまめに休みましょう。
・暑さに負けない体力づくりに向けて、日常的に適度な運動を行い、適切な食事、 十分な睡眠をとるようにしましょう。
・外出前には事前に冷却グッズを準備したり、 日陰のある場所を確認しておきましょう。
・体温計で検温するなど体調を確認し、体調が優れない日は外出を控えましょう。 - 視覚障害をお持ちの方
・喉の渇きに気づいても飲み物がすぐに買えない可能性があります。そのため、脱水症状にならないように水筒などを持ち歩き、こまめに水分を取りましょう。
・外出先では日陰や冷房の効いた建物などに入ってこまめに休みましょう。 事前に冷房の効いている場所を確認し、把握しておきましょう。
・普段過ごす部屋には「温度計」を置き、温度をこまめにチェックしましょう。温度や湿度を音声で教えてくれる目覚まし時計もあります。
・日陰がわからず熱中症のリスクが高くなってしまいます。周囲の人は、直射日光を極力避けるために、近くに日陰があれば教えてあげましょう。
・体調の優れない時は自分から不調を伝えにくい方もいますので「何かお手伝いしましょうか?」など、周囲の人は積極的な声掛けをしましょう。 - 手足・体幹の障害のある方
・車いすを利用する方は地面からの照り返しで熱を受けやすく、背中とお尻が車いすと密着しているため熱がこもりやすくなっています。 冷却グッズを活用しましょう。
・車いすを利用する方など、障害のある方は使えるトイレが限られます。そのため、水分を控えてしまうことがあるので脱水症状になりやすくなってしまいます。こまめに水分を取りましょう。
・頸髄に損傷がある方は発汗障害を抱えている場合もありますので、汗が出せず、体温が下がりにくいです。冷却グッズを活用しましょう。
・体調の優れない時は積極的に周囲に助けを求めましょう。
・外出先では出来るだけ直射日光の当たる場所を避けて、室内や日陰などでこまめに休みましょう。 - 知的・発達障害のある方
・発達障害がある方の中には、汗をかきにくい方や、暑さやのどの渇きを感じることが苦手な方がいます。こまめに水分を取り、冷却グッズを活用しましょう。
・体温計で検温するなど体調を確認し、体調が優れない日は外出を控えましょう。
・自分から不調をうまく伝えられない方もいますので、排泄の回数や発汗の様子を慎重に観察し、室温もこまめにチェックしましょう。
・特定の服装にこだわりがあり気温が高くても厚着をしてしまう方などは、熱中症のリスクが高まります。体に触れて、体温管理をしましょう。
・重度の知的障害がある方の場合、「暑い」、「のどが渇いた」などをうまく伝えることができない人もいます。周囲の人は「具合が悪くないですか」などの声かけをしましょう。 - 介助者や周囲の方
・視覚障害のある方は、日陰など涼しい場所が分からないことがあります。近くに日陰の通路や涼しい場所があれば声をかけましょう。
・発達障害がある方の中には、汗をかきにくい方や、暑さやのどの渇きを感じることが苦手な方がいます。こまめに水分を取り、冷却グッズを活用しましょう。
・自分から不調をうまく伝えられない方もいますので、排泄の回数や発汗の様子を慎重に観察し、室温もこまめにチェックしましょう。
・体調の優れない時は自分から不調を伝えにくい方もいますので「何かお手伝いしましょうか?」など、周囲の人は積極的な声掛けをしましょう。
・自分自身も熱中症にかからないように、外出前には事前に冷却グッズの準備をしたり、日陰のある場所を確認しておきましょう。
多摩市と大塚製薬で熱中症対策のためのチラシを作成しています
大塚製薬株式会社と多摩市は、「多摩市民の健康増進に関する協定」を締結しています。
熱中症予防のためのチラシを作成していますので、各施設での掲載やイベント時の配布にご活用ください!
関連情報
※環境省の「熱中症予防情報サイト」や、厚生労働省の「熱中症予防のための情報・資料サイト」もご活用ください。
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このページに関するお問い合わせ
健康推進課(健康センター)医療政策担当
〒206-0011 東京都多摩市関戸四丁目19番5号
電話番号:042-376-9149 ファクシミリ番号:042-313-7754
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