落ち葉たい肥作り 南鶴牧小学校
南鶴牧小学校では「たい肥桝」を使った落ち葉たい肥作りを行っています
令和3年度、多摩市立南鶴牧小学校では地球温暖化対策の授業の一環として、ゴーヤを使ったグリーンカーテン作りの出前授業を行いました。その後、資源循環を学ぶ授業として学校の周りの落ち葉を集め、落ち葉たい肥作りの授業を12月に行っています。その際に使用したのはタヒロンという集めた落ち葉を入れて放置しておくと落ち葉たい肥が作れるという大きなメッシュバッグでしたが、地面と接地していないため、分解者である微生物等が侵入しづらい環境でもあり、落ち葉たい肥の発酵がなかなか進まない点があります。
そこで、出前授業で講義をしてくださった農業委員の方々のご協力のもとに、発酵が進みやすい落ち葉たい肥作りの方法として「たい肥桝」を使った落ち葉たい肥作りの方法をご指導いただきました。令和5年度の春に使用できるよう現在作成中です。
落ち葉たい肥作りの様子
今回は1m×1mの正方形、高さ240mm、板の厚さ34mmの形のたい肥桝を4つ使用しました。(市販の同サイズの板材に木ネジを打ち、組み立てたものになります。)
「たい肥桝」は2つ重ねて使用します。2つ重ねた「たい肥桝」に落ち葉を入れ、米ぬかと水を適度にかけながら踏み込んでいきます。
2つ重ねて使用する理由は、今後春先に予定している「切り返し」という落ち葉たい肥をかき混ぜる作業が楽になるという点があります。落ち葉が入っている桝が深ければ底までかき混ぜるのは大変な作業ですが、2つ重ねたことにより上段の枠を外して下に落としてしまえば落ち葉たい肥をかき混ぜ、上下を入れ替えることが容易になります。
高さにして50cm程度のこの「たい肥桝」ですが、生徒達も参加して落ち葉を踏み込んでいくことでどんどん落ち葉を貯め込んでいきます。
今回用意した「たい肥桝」4つを2か所に積み上げて落ち葉を踏み込むことによって、令和2年度から3年度の落ち葉約20袋分をすべて貯め込むことができました。
順調にいけば今回落ち葉を集めてくれた4年生たちが最終学年になる6年生の春に立派な落ち葉たい肥になり、後輩達が花壇でグリーンカーテンや花、野菜を作るのに役立つものになります。普段ならごみになってしまう落ち葉が年月を経ることで役立つものに変わる、まるで未来への貯金箱みたいですね。
今回、落ち葉集めを頑張ってくれた南鶴牧小学校の4年生の生徒たち、落ち葉たい肥作りを指導していただいた農業委員の皆様、本当にありがとうございました。
1月20日の落ち葉たい肥の様子
落ち葉たい肥作りを行ったのが1月17日でした。この落ち葉たい肥は落ち葉が微生物等の力によって発酵することで作られます。その発酵する時の温度は60℃にも達することがあるそうです。
今回は南鶴牧小学校の4年生と農業委員の方々が作った落ち葉たい肥がどのような変化をするのか定期的に観察していきます。
落ち葉たい肥作りから3日後、1月20日16時頃の落ち葉たい肥の内部の温度は9.5℃。外気温が7.3℃ですので風が当たらない分多少暖かいくらいでしょうか。
1月31日の落ち葉たい肥の様子
落ち葉たい肥作りから2週間経ちました。前回と同じく16時頃の様子です。外気温がおおよそ9.0℃の中、落ち葉たい肥の中の温度を測ってみると、なんとすでに31.2℃もありました。例年よりも寒い冬となっていますが、落ち葉たい肥は微生物の働きによってしっかりと発酵が始まっていました。
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