多摩中学校野外活動部のグリーンカーテン
太陽光と水耕栽培で作ったグリーンカーテン 多摩中学校野外活動部
多摩市内の小中学校は「SDGsを踏まえたESD」として教科の枠を超えた学習に取り組んでいます。多摩中学校もその取り組みの一環として再生可能エネルギーやその活用法について学んでいます。
令和2年度は、生徒会が中心となって、新型コロナウイルス感染症対策に関わる医療従事者の方々へ感謝の気持ちを込めて再生可能エネルギーを活用したLEDイルミネーションを校舎に掲げることなどを行いました。その実績とシステムを活用して令和3年度は野外活動部が太陽光と水耕栽培でゴーヤのグリーンカーテンを作りました。
それでは、この一歩進んだグリーンカーテンはどのようにして作られたのでしょうか。
※ゴーヤを使ったグリーンカーテン作り(次のリンクをご覧ください)は、平成23年度から市環境部と教育委員会が連携して始まった事業でESDの取り組み、及び震災後の電力使用量削減対策、地球温暖化防止策として市内の小中学校・公共施設で実施しています。
多摩中学校野外活動部にお話を伺いました
多摩中学校野外活動部の構成を教えてください
部員数は1年生9名、2年生6名、3年生3名の計18名で活動しています。
普段はどんな活動していますか
普段は多摩中農園や花壇の世話、多摩川の散策をして水辺の生物や自然に親しんでいます。具体的にはゴーヤの苗を育て、地球温暖化防止のため特別棟のグリーンカーテン作りや養蜂活動を行っています。養蜂活動ではハチミツを採取して、地域の方への販売活動を行いました。また、養蜂活動で得た蜜蝋を使って蜜蝋ラップ作りも行いました。
今回の水耕栽培はどういったシステムなのでしょうか
発泡スチロールの容器をつないだものに、モーター・ポンプをつなげ、水が循環するシステムを作りました。その装置に肥料を混ぜた水を流し、発芽したゴーヤの芽をセットして、土を使わずに育てました。土を使わないため雑草を除く必要がなく、害虫や細菌もつきにくいため無農薬で育てられる栽培方法です。また、肥料の量の調整も容易にできます。
多摩中学校野外活動部 生徒たちの声
今回の取り組みで大変だった点や苦労した点はありましたか
「発泡スチロールに穴を開ける作業が大変でした。穴をあけるときにミスったらダメというプレッシャーを克服することに苦労しました。」
「スポンジに苗を入れるときに、無理な力を加えてしまい、そこでダメにしてしまった苗がありました。」
「植物の様子を見てその様子に応じて対応していくのが少し大変でした。」
中学生の自分たちができる環境問題への取り組みにはどういったものがあると思いますか
「クリーンエネルギーについて考えてみたいです。」
「節電・節水・3Rの徹底・資源の分別などがあると思います。」
「大栗川や大川のゴミ拾いなど身近な自然の清掃活動をしていきたいです。」
多摩中学校野外活動部の皆さんから伝えたいことはありますか
「一番の思い出は再生可能エネルギーを自分たちで作ったことです。」
「(多摩中野外活動部は)自然と触れ合うことができ、また友達と協力して行う作業などもあるため、楽しく学べる部活動です。」
環境政策課より
多摩中学校野外活動部のグリーンカーテン作りは、これまで10年以上続いた多摩市小中学校でのゴーヤを使ったグリーンカーテン作りを大きく発展させたものでした。「太陽光パネル」と「グリーンカーテン」、この二つをひとつにした企画力と実現した行動力は素晴らしいものだと思います。
多摩市役所環境政策課では今回の多摩中学校野外活動部のような地球環境に優しい、新しい活動を、身近にある環境問題や地球温暖化対策としての取り組みとして紹介して、市民の皆さんに地球温暖化について「自分ごと」として関心を持っていただけたらと思っております。授業、部活、校外活動など自薦他薦は問いませんので、皆さんの「やってみました!」をぜひお知らせください。
関連情報
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