帯状疱疹ワクチン予防接種費用の一部助成について
帯状疱疹ワクチン任意接種費用の一部を助成します
令和6年度も引き続き実施します。
任意接種である「帯状疱疹ワクチン予防接種」について、接種を予定している方へ費用の一部を助成します。
※ 令和5年8月1日より事業開始、生涯に1度の助成です。(シングリックスは2回接種分を助成します)
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、過去にかかった水痘(みずぼうそう)のウイルスが潜伏感染していることで起こります。加齢や疲労等によって免疫力が低下すると、潜伏していたウイルスが再び活性化して、皮膚に分布している神経に沿って水疱が帯状に出現するなどの症状が現れるものです。
50歳代から発症者が増え始め、80歳までに3人に1人が発症すると言われています。
帯状疱疹の症状は、痛みを伴う皮膚症状と合わせて、発熱、頭痛などが起こり、2~4週間程度で皮膚症状が治まりますが、その後「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれる長期の神経痛が起こることがあり、この合併症は、帯状疱疹患者の10~50%に出現し、高齢になるほど多くみられます。
帯状疱疹ワクチン任意接種助成事業
対象者
接種日当日に、多摩市に住民登録がある50歳以上の方
なお、帯状疱疹ワクチンは現時点では「任意接種」であり、接種を希望する方の費用負担を軽減するための助成事業です。
次に該当する方は本事業の対象外です
- 多摩市から、帯状疱疹ワクチンの助成をすでに受けている方
助成は1回限りです。(不活化ワクチンは2回接種が必要なため、2接種分まで助成対象です) - 支払い済みの接種費用について「償還払い」を希望する方
本事業の開始日(令和5年8月1日)前の接種や、市内実施医療機関以外での接種など、医療機関での支払いが完了している場合は助成対象外です。 - (接種せず)予診のみを受けた方
帯状疱疹ワクチン・費用の目安と助成額
帯状疱疹ワクチンは、現在、2つの製品があります
- 乾燥弱毒生水痘ワクチン(製剤名:ビケン 以下、「ビケン(生ワクチン)」といいます)
- 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(製剤名:シングリックス 以下、「シングリックス(不活化ワクチン)」といいます)
(シングリックス(不活化ワクチン)は2回接種が必要なため2回まで助成)
2つのワクチンは接種方法や効果等が異なります。
帯状疱疹ワクチンを接種するかや、どちらのワクチンを希望するかについて、医師に相談することをお勧めします。
ワクチン概要
名称 |
ビケン |
シングリックス |
---|---|---|
種類 |
生ワクチン |
不活化ワクチン |
対象 |
50歳以上 |
50歳以上 |
接種回数 |
1回 |
2回 |
接種方法 |
皮下注射 |
筋肉注射 |
発症予防効果 |
69.8% |
96.6% |
持続性 |
5年程度 |
9年以上 |
※ 発症予防効果は、50歳~59歳に対する効果です。
費用の目安と助成額
※ 医療機関が定める接種費用については、直接、医療機関へお問い合わせください.(市では把握しておりません)
※ ワクチンの種類によって、接種回数と助成額が異なります.
※ 生活保護、中国残留邦人等支援給付を受けている方は、受給証明書を医療機関へ提出いただくことで、接種費用が無料になります.
名称 |
ビケン |
シングリックス |
---|---|---|
助成額 |
1接種 5,180円 |
1接種 10,000円 |
助成回数 |
1回まで |
2回まで |
接種費用の目安(助成前) |
8,200円 程度 |
22,500円 程度 ×2回 |
助成後 費用の目安 |
3,000円 程度 |
12,500円 程度 ×2回 |
助成を受けるには
接種当日の「持ち物」
- 対象者であること(生年月日、多摩市の住所)が確認できる公的な書類
(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証など) - 生活保護、中国残留邦人等支援給付を受けている方は、受給証明書
接種までの流れ
(1)下の「実施医療機関」の中から接種する医療機関を決め、電話などで予約する。
(2)接種当日は、上の【接種当日の「持ち物」】をご持参ください.
(3)助成申込書(多摩市帯状疱疹ワクチン任意接種助成申込書)を記入する.
医療機関窓口でお渡しします。(ご参考まで下に添付します)
接種するかや、どちらのワクチンにするかなど、医療機関と相談しながらご記入ください。
(4)そのほか、医療機関で必要な手続き(予診票の記入等)を行い、接種を受ける.
(5)接種後、医療機関が定めた「接種費用」から「助成額」を引いた額(接種者負担額)が請求されますので、お支払いください.
帯状疱疹ワクチン任意接種助成事業「実施医療機関」
本事業は、下のリンクに掲載のある医療機関のみで実施しています。
多摩市帯状疱疹ワクチン任意接種「助成申込書」について
助成申込書は、実施医療機関でお渡しします。
(印刷してご記入いただいたものを、実施医療機関へご提出いただくことも可能です)
ご参考まで、助成申込書の様式は次のとおりです。
ワクチンについて
ワクチンの効果
帯状疱疹ワクチンは現在2種類あり、効果や接種対象、費用などに違いがあります。
帯状疱疹ワクチンを接種するかや、どちらのワクチンを希望するかについて、医師に相談することをお勧めします。
ビケン(生ワクチン)
ビケン(生ワクチン)は、接種回数 1回、皮下注射を行います。子どもの水ぼうそう予防接種(定期予防)でも使用しているワクチンです。
帯状疱疹に対する有効性は、50~60歳の発症予防効果は69.8%であることや、接種後5年間程度、発症効果が維持されると言われています。
シングリックス(不活化ワクチン)
シングリックス(不活化ワクチン)は、筋肉注射で、2か月間隔で2回接種を行います。
なお、1回目の接種から2か月を超えた場合であっても、6か月後までに2回目の接種を完了します。50歳以上の帯状疱疹の予防(任意接種)に用いられています。
帯状疱疹に対する有効性は、50歳以上で97.2%、70歳以上で89.8%であることや、免疫の持続期間は、接種後9年以上維持されると言われています。
ワクチンの主な副反応
ビケン(生ワクチン)の副反応
接種後副反応の主なものは、注射部位の紅斑、かゆみ、熱感、腫脹、疼痛、硬結、倦怠感、発疹など。50.6%に副反応があったとされています。
シングリックス(不活化ワクチン)の副反応
接種後副反応は、接種部位は80.8%に起こり、主なものは、疼痛、発赤、腫脹など。全身性は64.8%に起こり、主なものは、筋肉痛、疲労、頭痛などとされています。
【主な副反応】
発現率 |
ビケン (生ワクチン) |
シングリックス (不活化ワクチン) |
---|---|---|
50%以上 |
|
注射部位疼痛 |
20~50%未満 |
注射部位紅斑、 注射部位そう痒感 |
筋肉痛、疲労、発赤、 頭痛、注射部位腫脹 |
5~20%未満 |
注射部位熱感、注射部位腫張、 注射部位疼痛、注射部位硬結 |
|
5%未満 |
倦怠感、発疹 |
|
他のワクチンとの接種間隔について
- ビケン(生ワクチン)を接種する前後に、他の注射生ワクチンを接種する場合は27日以上の接種間隔が必要です。
- シングリックス(不活化ワクチン)は医師が特に必要と認めた場合には、他のワクチンとの同時接種が可能です。
任意予防接種における健康被害の救済措置について
本事業は、任意予防接種であり、予防接種法に基づく予防接種ではないため、万一、被接種者に健康被害が生じたときは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済の対象となる場合があります。
医薬品副作用被害救済制度については下のリンクをご参照ください。
その他
ワクチンに関する資料について
ワクチンに関する効果や副反応等についての記載は、令和5年6月時点で公表されている次の資料を基に記載しており、記載内容については今後変更となる可能性があります。
- 東京都)帯状疱疹と帯状疱疹ワクチンについて(外部リンク)
- 東京都感染情報センター)帯状疱疹(外部リンク)
- 医薬品医療機器総合機構)乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス筋注用)(外部リンク)
- 医薬品医療機器総合機構)乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」(外部リンク)
上記のほか、帯状疱疹ファクトシート(国立感染症研究所)、予防接種に関するQ&A集(一般社団法人日本ワクチン産業協会)、厚生労働省ワクチン分科会資料も参考にしています。
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このページに関するお問い合わせ
健康推進課(健康センター)予防担当
〒206-0011 東京都多摩市関戸四丁目19番5号
電話番号:042-376-9111 ファクシミリ番号:042-371-1235
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