帯状疱疹の予防接種について(一部助成あり)

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ページ番号1011813  更新日 2025年4月1日

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 令和7年度より、帯状疱疹の予防接種が定期接種化されたことに伴い、令和5年8月より実施していた「帯状疱疹任意接種への一部助成事業」の内容も見直しとなりました。

 帯状疱疹予防接種は、定期接種B類に分類されており、ご自身の発症を予防するために予防接種を希望する方のための予防接種です。
 この予防接種は義務ではなく、ご本人の希望により行うものです。

帯状疱疹とは

 帯状疱疹は、過去にかかった水痘(みずぼうそう)のウイルスが潜伏感染していることで起こります。加齢や疲労等によって免疫力が低下すると、潜伏していたウイルスが再び活性化して、皮膚に分布している神経に沿って水疱が帯状に出現するなどの症状が現れるものです。
 50歳代から発症者が増え始め、80歳までに3人に1人が発症すると言われています。

 帯状疱疹の症状は、痛みを伴う皮膚症状と合わせて、発熱、頭痛などが起こり、2~4週間程度で皮膚症状が治まりますが、その後「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれる長期の神経痛が起こることがあり、この合併症は、帯状疱疹患者の10~50%に出現し、高齢になるほど多くみられます。

帯状疱疹予防接種について

対象

対象1 令和7年度中に次の年齢となる方〈定期接種〉

【令和7年4月2日~令和8年4月1日の間に次の年齢の誕生日を迎える方】
 ・65歳
 ・70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳、100歳以上※(5年間の経過措置。※100歳以上の方は令和7年度に限り対象)

対象1に該当する方は、申込不要(対象となる方には、接種に必要な「ご案内通知」を郵送予定です(6月を予定))

 

対象2 60歳以上65歳未満の方で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有する方(身体障害者手帳1級程度)〈定期接種〉

対象2に該当する方は、下記「接種当日の持ち物」をご持参のうえ、医療機関(要予約)へお出かけください。(ご案内通知の医療機関への提出は不要です)

対象3 接種当日 50歳から64歳の方〈任意接種〉

 定期接種に該当する方は定期接種優先となります

対象3に該当する方、及び、対象1で通知を紛失等した方は、申込みが必要です。

● 多摩市立健康センター「帯状疱疹受付担当【電話 042-376-9111】」まで
(月曜~金曜日、8時半~17時。休日・年末年始を除く)
 申込みいただいた方(接種対象となる方)へ、接種に必要な「ご案内通知」を郵送します。
 申込みからお届けまでに2週間程度かかる場合があります。
 
お急ぎの場合は、健康センター窓口でも受付しています(事前に対象となるか健康センターへご確認いただくと確実です)。

● なお、申込みの際に「氏名、住所、生年月日、帯状疱疹予防接種を過去に受けたことがないこと」を確認させていただきます。
 メールでの申込みは、個人情報保護の観点から受付できませんので、ご了承願います。

 

すでに帯状疱疹の予防接種を終えた方は「対象外」です

● 帯状疱疹の予防接種(ビケン(生ワクチン)は1回接種、シングリックス(不活化ワクチン)は2回接種)を終えた方は、上記対象に該当する場合でも対象外となります。
● 接種当日に多摩市に「住民登録がない方」も対象外となります。

 

ワクチンと接種費用

接種費用

1 ビケン(生ワクチン)乾燥弱毒生水痘ワクチン(製剤名:ビケン、以下「ビケン(生ワクチン)」という)
 接種費用 4,400円 × 1回接種 

2 シングリックス(不活化ワクチン)組換えワクチン(製剤名:シングリックス、以下「シングリックス(不活化ワクチン)」という)
 接種費用 11,000円 × 2回接種

※ 生活保護、中国残留邦人等支援給付を受けている方は、受給証明書を医療機関へ提出いただくことで、接種費用が無料になります。

ビケン(生ワクチン)1回接種、または、シングリックス(不活化ワクチン)2回接種※の どちらか一方を(医師と相談するなどして)選択して接種を受けてください。
※すでに、シングリックス(不活化ワクチン)を1回接種済みの場合は、残り1回を同じワクチンで接種することになります。(ビケン(生ワクチン)を接種することはできません)


2つのワクチンは接種方法や効果等が異なります

どちらのワクチンを希望するかについては、医師に相談することをお勧めします。

ワクチン概要

名称 

ビケン
(生ワクチン)

シングリックス
(不活化ワクチン)

種類 

生ワクチン

不活化ワクチン

対象 

50歳以上

50歳以上

接種回数 

 1回 

2回

接種方法 

皮下注射 

筋肉注射

効果(接種後5年時点) 

 4割程度の予防効果

9割程度の予防効果

持続性 

5年程度 

 9年以上

 

帯状疱疹予防接種を受けるには

「ご案内通知」をお持ちの方(対象2の方は不要)は、実施医療機関に直接予約し、下記「接種当日の持ち物」をご持参のうえ、医療機関で接種を受けてください。

接種当日の持ち物

1 市から送付した「ご案内通知」(対象1、3の方のみ)
 
ご案内通知がない方(通知紛失や申込みしていない方)は、前記「対象」をご参照の上、「健康センター帯状疱疹受付担当(電話042-376-9111)」まで、ご連絡ください。

2 対象者であること(生年月日、多摩市の住所)が確認できる公的な書類
 (マイナンバーカード、運転免許証など)

3 該当する方のみ
 ・生活保護、中国残留邦人等支援給付を受けている方は、受給証明書
 ・60歳以上65歳未満の方で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害を有する方(身体障害者手帳、または診断書)

帯状疱疹ワクチン接種「実施医療機関」

 

前記 対象1、対象2 の定期接種に該当する方で、施設に入所中の方や入院中の方など、上記医療機関での接種が困難な方は、下のリンクをご参照ください。(接種前に手続きいただくことで、接種費用の一部について償還払いを行う制度があります)

※対象3(任意接種)の方は、市内実施医療機関での接種のみ助成の対象となります。

ワクチンについて

ワクチンの効果

帯状疱疹ワクチンは現在2種類あり、効果や接種対象、費用などに違いがあります。どちらのワクチンを接種するかについて、医師に相談することをお勧めします。

ビケン(生ワクチン)

 ビケン(生ワクチン)は、接種回数 1回、皮下注射を行います。子どもの水ぼうそう予防接種(定期予防)でも使用しているワクチンです。
 帯状疱疹に対するワクチンの効果は、接種後1年時点で6割程度、接種後5年時点で4割程度の予防効果があると言われています。

シングリックス(不活化ワクチン)

 シングリックス(不活化ワクチン)は、筋肉注射で、2か月間隔で2回接種を行います。
 なお、1回目の接種から2か月を超えた場合であっても、6か月後までに2回目の接種を終えることが望ましいとされています。
 帯状疱疹に対するワクチンの効果は、接種後1年時点で9割以上、接種後5年時点で9割程度、接種後10年時点で7割程度の予防効果があると言われています。

ワクチンの安全性

ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。
また、頻度は不明ですが、ビケン(生ワクチン)については、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、シングリックス(不活化ワクチン)については、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。
接種後に気になる症状を認めた場合は、接種した医療機関へお問い合わせください。

【主な副反応の発現割合】

発現率

ビケン(生ワクチン)

シングリックス(不活化ワクチン)

70%以上

疼痛*

30%以上

発赤*

発赤*、筋肉痛、疲労

10%以上

そう痒感*、熱感*、腫張*、

疼痛*、硬結*

頭痛、腫脹*、悪寒、
発熱、胃腸症状

1%以上

発疹、倦怠感

そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛

*は、ワクチンを接種した部位の症状 (厚生労働省作成資料より)

他のワクチンとの接種間隔について

  • ビケン(生ワクチン)を接種する前後に、他の注射生ワクチンを接種する場合は27日以上の接種間隔が必要です。
  • シングリックス(不活化ワクチン)は医師が特に必要と認めた場合には、他のワクチンとの同時接種が可能です。

予防接種健康被害への救済について

予防接種では健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあり、健康被害は、極めて稀ですが、なくすことができないことから、救済制度が設けられています。救済制度については、定期接種と任意接種で手続きが異なります。

「定期接種」による健康被害の救済

前記 対象1、対象2 に該当する方
定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療や生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。(国の審査会にて、予防接種による健康被害と認定された場合に、補償を受けることができます)
申請に必要な手続きなどについては、多摩市立健康センターへご相談ください。

「任意接種」による健康被害の救済

前記 対象3 に該当する方
任意接種については、予防接種法に基づく予防接種ではないため、万一、被接種者に健康被害が生じたときは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済の対象となる場合があります。

その他

ワクチンに関する資料について

ワクチンに関する効果や副反応等についての記載は、令和5年6月時点で公表されている次の資料を基に記載しており、記載内容については今後変更となる可能性があります。

上記のほか、帯状疱疹ファクトシート(国立感染症研究所)、予防接種に関するQ&A集(一般社団法人日本ワクチン産業協会)、厚生労働省ワクチン分科会資料も参考にしています。

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このページに関するお問い合わせ

健康推進課(健康センター)予防担当
〒206-0011 東京都多摩市関戸四丁目19番5号
電話番号:042-376-9111 ファクシミリ番号:042-371-1235
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