新型コロナウイルス感染症に関する市長メッセージ　介護保険事業者及び障害福祉サービス事業者の皆さんへ

コブシやハナミズキなど可憐な花々と新緑の緑が美しい時期となりました。
しかし、福祉の最前線で事業にあたっている皆さま方におかれましては、爽やかな青空のもとで笑顔弾む会話を封印し、先行きの展望を見いだせない中で、福祉サービスを利用されているご高齢の皆様や障がいのある方々そしてそのご家族との関わりを最優先に、奮闘されている日々と存じます。

政府が4月8日に「緊急事態宣言」を発布してから2週間が経過しました。この「新型コロナウイルス感染症」は、本当に厄介な感染症です。福祉の世界は、人と人とのコミュニケーションと関わりを大事にし、一人一人が自分らしく生きていくための場を提供し、学びと暮らしと生活のリズムを築き、人や自然、社会との出会いで成り立っている世界と理解しています。ある意味で濃厚な会話、接触は日常の当たり前な光景とも言えます。

今回の感染症は、このような当たり前の光景を根底から覆し、「三密」と呼ばれる「密閉」「密集」「密接」を避け、人とのかかわりを8割減らすという難題をクリアしなければ感染症の拡大を防げないという事態となりました。それぞれの事業所、職員、介護者、介助者お一人お一人が厳しい状況の中で真摯に対応されていることに改めて敬意を表すとともに感謝申し上げます。

まずは、それぞれの現場で感染を広げないよう自らの感染を防ぎながら、仕事についておられる皆さんに精いっぱいの感謝をさせていただくとともに、市としてできることを皆さんと一緒に取り組んでまいります。

今後とも担当所管からご連絡をさせていただく他、多摩市の「たま広報」やホームページ等で、感染の状況や市の取り組みなどをお知らせしてまいりますが、何かございましたら、ご相談ください。何らかの事態が発生した場合は速やかに対応策を共に講じさせていただきたいと存じます。

一日も早く感染症が終息する日を迎えられることを心から祈っております。

令和2年4月24日

多摩市長　阿部裕行