多摩市長から市民の皆さんへのメッセージ(令和5年6月23日)
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市民の皆さん、こんにちは。市長の阿部裕行です。5月から「気候市民会議」を開催しています。
毎回、有識者や地域で活動する市民の方から話を伺いながら、約40人前後の市民が熱い議論を重ね、特に、中学生・高校生はじめ若い皆さんが議論をリードしてくれています。私たちの力を集め、地球温暖化に対し多摩市でできること、実現していきましょう。今回は、宗教法人世界平和統一家庭連合(いわゆる旧統一教会)が取得した市内の土地をめぐる動き、7月1日に多摩市立中央図書館がオープン、聖蹟桜ヶ丘かわまちづくり社会実験第2弾、せいせき朝顔市、健幸まちづくりシンポジウム「旅立ちへの備え」について紹介します。
まず、市民の皆さんにとって、気になる話題かと思います。私は、6月21日、旧統一教会の本部を訪ね、既存の建物の解体や建物の建設を行わないよう申し入れを行ってきました。この緊急の申し入れは、6月20日、旧統一教会が、市に対して建物の解体工事を26日から行う旨、通知してきたためです。周知期間が短いとの本市からの要望に応え、旧統一教会は、7月3日まで1週間延期をしてきましたが、そもそも文部科学省から6回に渡る質問権の行使を受けている状況に鑑み、少なくとも、その決着がつくまで待っていただきたいというのが多摩市の主張です。
また、この6月に開催している多摩市議会の一般質問で一人会派を除くすべての会派から旧統一教会の多摩市進出について懸念や反対の意思表示がされました。隣接する国士舘大学や都立永山高校からも不安の声が上がっています。市として、まさに市民の総意として、立ち止まってほしいと旧統一教会に申し入れたものです。旧統一教会には、これら不安に思う市民の気持ちを、ぜひ理解していただきたいと思っています。
なお、6月7日には、宗教法人法に基づく質問権行使を行っている文部科学省の文化庁を訪問し、国として速やかに旧統一教会の運営実態の把握と適切な対応を行っていただくよう要望書を提出してきました。同日、東京都に対しても同様の働きかけをいただくよう要望し、8日、小池百合子都知事名で国に対して質問権行使の状況について「未だに、事実関係やそれに基づく国としての対応・判断等が示されていない状況にある」とし、市と同様、旧統一教会に対して速やかな運営実態の把握と適切な対応を取るよう求めています。
さて、7月1日には、いよいよ多摩市立中央図書館が多摩中央公園内にオープンします。オープンに先立ち、6月3日には、本屋大賞受賞作「かがみの孤城」の作者で若い人たちはじめ多くの読者層で人気の高い作家の辻村深月(つじむら みづき)さんをお招きし、「オープン直前トークイベント」を開催しました。小学校6年、中学校3年の三人とのトークでは、辻村さんの小説に描かれている主人公たちへの作家の想い、辻村さんが小説家になろうと思ったきっかけ、自分も小説家を目指しているけれどどうしたらなれるのか、など子どもたちの熱い想いとウィットに富むやり取りもあり、会場は大いに盛り上がりました。私も、吉川英治文学新人賞を受賞した、一生に一度だけ亡くなった大切な人と会える、という「ツナグ」という小説を読み、ちょうど東日本大震災の後だったので、希望という言葉が脳裏をよぎったことを覚えています。この6月には、高校の天文部に集う高校生たちの青春群像小説、「この夏の星を見る」が刊行されます。中央図書館で、あるいは書店で手に取っていただければと思います。是非、多摩市立中央図書館にお立ち寄りください。
次は、5月13日から6月11日まで聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩6分の多摩川河川敷で行った「聖蹟桜ヶ丘かわまちづくり」社会実験第2弾についてです。雨に降られ、イベントが中止になることもありましたが、「せいせきドッグフェスタ」「鳥のように羽ばたくドローン体験」「手持ち花火の夕べ」「リバーサイドヨガ」「一緒に多摩キャン」など数多くの催しが行われました。フードカーの登場もあり、私も、実際に鳥のように羽ばたくドローンを操作したり、テントの中で静かに寝てみたり、フードカーの美味しいランチをいただいたり、など楽しいひとときを過ごしました。この後、この社会実験の成果をもとに、地域の自治会、商店会、団体、事業者等で構成する「聖蹟桜ヶ丘かわまちづくり協議会」で、河川敷の活用ルールなどについて話し合い、河川敷の本格的な活用をしていきます。
次のお知らせは、7月1日、2日に開催する「せいせき朝顔市 第41回ふるさと多摩夏まつり」についてです。地元の生産農家の皆さんが丹精込めて育てた色鮮やかな朝顔が一鉢1,500円で購入できます。多摩中学校の生徒たちが養蜂活動の一環として作った「聖蹟HONEY」や生産農家の皆さんの地場野菜の販売も行われます。関戸公民館では1日に「あさがお寄席」も行われます。是非、ご来場ください。
最後に、「健幸まちづくりシンポジウム」のご案内です。7月17日午前10時から正午まで、永山公民館ベルブホールで「旅立ちへの備え 最期まで自分らしく生きるために」を開催します。第一部では、「人任せにしない!自分で決める人生終末期の在り方」について、高齢者医療の第一人者である天本 宏(あまもと ひろし)先生にお話しいただきます。第二部では、新垣内科・外科クリニック院長の新垣 美郁代(あらがき みかよ)先生、訪問看護ステーションはーとふる多摩センターの訪問看護師 浜 佳恵(はま よしえ)さん、そして天本先生と私も登壇し、人生の最終段階をどのような場所で、どのような医療・ケアを望むのか、身近な人やかかりつけ医等と話し合っておくことの大切さについてのパネルディスカッションを行います。進行は、多摩市高齢者在宅療養支援窓口相談員の淵野 純子(ふちの じゅんこ)さんにお願いしています。既に満席のお申し込みをいただいており、後日動画での配信も予定しておりますので、私たちの人生の旅立ちをどのように迎えるか、共に考えませんか。
次回は、7月19日配信予定です。梅雨の雨ですが、時に激しく降りそうです。そしてこの夏は猛暑になるとか。お互いに身体を労わりながら、熱中症に気を付け、猛暑の夏を乗り越えていきましょう。では。
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