多摩市長から市民の皆さんへのメッセージ(令和7年5月23日)【乞田川の桜の木を81本伐採します】

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ページ番号1017498  更新日 2025年5月23日

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市民の皆さん。こんにちは。市長の阿部裕行です。
日々、気温も上昇し、暑さも増してきました。連日のように真夏日が本年の最多などというニュースが流れています。熱中症にはくれぐれもお気を付けください。

今回は、公園や道路の街路樹が経年劣化等により、枝が折れる、倒木するなどの事故が全国的に相次いでいることを受け、多摩市で現在、取り組んでいることを報告します。ご承知の通り、多摩市は緑豊かなまちです。特に新緑の季節を迎え、皆さんのご自宅や職場などの周囲の道路や河川、公園、学校等で木々の葉が勢いよく伸びているのではないでしょうか。一年の中でもさわやかに過ごすことのできる時期かもしれません。ただ、地球温暖化の影響も大きく、現実は、五月晴れなどと浮かれていられないほどの猛暑に襲われています。その意味では、公園や道路で身体を休められる木陰は本当にありがたいと感じています。
ただ、その樹木も経年の変化により、倒木などの危機にさらされています。

国土交通省が行った倒木等の事故に関する全国調査では、令和3(2021)年4月から令和6(2024)年11月までの直近の3年半で街路樹や公園の樹木の枝が落下や倒木などの事故により、人や家屋等に被害が出た事例が1,732件もあることがわかりました。

国土交通省が行った倒木等の事故に関する全国調査

 樹種別では、コナラが最も多く、次にサクラ類、ケヤキ、アカマツ・クロマツ類が多くを占めていました。

調査結果(1)公園樹木の倒木等発生状況

 同じく令和5(2023)年に国土交通省が高さ3メートル以上の街路樹約720万本を対象とした調査で年平均約5,200本が倒木したというデータもあります。昨年9月にはお隣の日野市でイチョウの大きな枝が落下し、通行中の男性が亡くなるという痛ましい事故も発生しています。

図:街路樹の倒木に関する全国調査結果について

 多摩市でも、令和6(2024)年2月、降雪の影響により乞田川沿いの桜の木が2本倒木するという事故がありました。幸い、河川側に倒れましたので人や家屋への影響はありませんでしたが、樹齢が40年や50年を超える桜の木もあることから緊急点検として乞田川沿いの桜並木約450本について樹木医などに調査をお願いしました。

 その結果、写真でご覧いただくように、川沿いということでもともと湿気の高い影響もあり、キノコ類が発生し、腐朽菌(ふきゅうきん)により樹木の内部が空洞化するなど、見た目とは異なり、想像以上に倒木等の危険がある桜があることがわかりました。著しく衰弱・腐朽あるいは完全に枯損していると診断された桜の木81本を台風等が襲来する時期までに緊急に伐採・抜根することとし、6月に開催される定例市議会に予算を上程することとしました。

図:多摩市乞田川倒木の様子

図:多摩市乞田川倒木の様子2

 既に該当する地域の自治会、商店会の皆さんにはお伝えしていますが、5月27日(火曜日)19時から乞田・貝取ふれあい館3階ホール。6月7日(土曜日)10時から多摩市立中央図書館2階活動室。6月11日(水曜日)19時から永山公民館4階視聴覚室でそれぞれ説明会を開催します。お越しいただければ幸いです。

図:乞田川沿いのサクラ 更新に向けた取り組みについて

図:説明会開催のお知らせ

 なお、乞田川沿いは多摩市にとっても大事な大切な観光資源でもあり、比較的病気に強いジンダイアケボノなどを現在、植わっているソメイヨシノに代わり新たに植樹することなども検討しています。改めて市民の皆さんの声も伺いながら、乞田川の桜並木を守っていきたいと考えていますのでよろしくお願いいたします。

くれぐれも熱中症には、お気をつけください。では。

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