ペットボトル分別収集の経緯
ペットボトル分別収集の経緯
ペットボトルの収集が始まるまで
多摩市では昭和46年から可燃ごみ、昭和49年から不燃ごみのダストボックスによる収集を開始しました。
その頃はまだリサイクルの考えはなく、ペットボトルも可燃ごみで収集していました。
その後、平成11年からペットボトルの分別収集が始まり、平成12年にはダストボックスによる収集をやめました。
また、平成20年からごみ袋の有料化を開始しました。
なぜ缶とペットボトルの回収容器は同じなのか
多摩市では、”資源は出しやすく”を掲げて、資源循環をすすめてきました。ペットボトルの分別収集を始める際には、缶・ペットボトルを同じ容器で収集することによって、集積場所の確保や集積効率をあげることができ、収集日を毎週にするなど、より市民の方々が資源を出しやすくなるようにしました。その為にエコプラザ多摩では、缶・ペットボトルは磁気を利用して、スチール缶・アルミ缶・ペットボトルへ分別することができる機械を導入し、選別を行っています。
ペットボトル分別ルールの変化
ペットボトルの分別収集が始まった平成11年には、キャップをとり、中をすすぐことをお願いしていました。
キャップはついたままだと、収集車の中でペットボトルをうまくつぶすことができず、破裂の危険や1回の収集量が減ってしまうことがあること、
また、中をすすいでいないと、残った飲料に蜂などの虫が集まり、収集員が刺されてしまう危険があるからです。
その後、リサイクルの意識がさらに向上したこと、企業努力でペットボトルの厚さが薄くなったこと、ラベルが取りやすくなったことなどもあり、平成25年からは容器包装リサイクル法の見直しを受けて、ラベルをはがすことをお願いしてきました。
ペットボトルをリサイクルする際、キャップやラベルはボトル本体とは別の素材であるため、リサイクル過程にて不純物として取り除かれています。
なお、平成11年からペットボトルはつぶすこともお願いしていますが、これは回収容器に入れられる量を増やすことや収集効率を上げる効果があるためです。
令和のペットボトル分別経緯
令和に入ると、資源循環だけでなく、地球温暖化対策にも配慮したプラスチック削減が求められるようになりました。
多摩市ではマイボトルの推進と共に、ペットボトルの分別啓発や、主に以下の取り組みを行いました。
令和元年、環境省が基本原則に「3R+リニューアブル」※1 を掲げたプラスチック資源循環戦略を策定しました。
※1 Reduce(リデュース):ごみの排出量を減らす、Reuse(リユース):同じものを繰り返し使う、Recycle(リサイクル):新しい製品に生まれ変わる、Renewable(リニューアブル):再生可能資源の活用
令和2年、多摩市気候非常事態宣言を発表しました。
気候が危機的な状況にあることを全市民と共有し、地球温暖化対策に積極的に取り組むことを目的として、多摩市気候非常事態を宣言するものです。
1.「気候危機」が迫っている事実を市民全員と共有し、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指します。
2.資源の有効活用を図り、使い捨てプラスチックの削減を推進します。
3.生物多様性の大切さを共有し、その基盤となる水とみどりの保全を積極的に推進します。
令和4年2月、多摩市プラスチック削減方針の策定をしました。
基本原則に「4R+リニューアブルの推進」※2 を掲げ、基本方針を(1)プラスチック利用の削減、(2)プラスチックのリサイクルの推進、(3)プラスチックの適切な分別、としています。
※2 3R+リニューアブルの最初にRefuse(リフューズ):必要ないものを断る を加えたもの
令和4年8月、SUNTORY(サントリー)とペットボトルの水平リサイクルに係る協定の締結をしました。
令和5年4月、ペットボトル水平リサイクルが開始しました。
ペットボトルを水平リサイクルする「ボトルtoボトル」の取り組みは、石油由来の資源を使って作られるペットボトルと比較して、CO2を約60%削減できます。
令和5年12月、ペットボトルの分別ルール徹底化が開始します。
分別ルールが守られていないペットボトルが混入している場合、缶を含む回収容器内すべて収集しません。
分別ルール:(1) ラベルをはがす、(2) キャップをとる、(3) 中を軽くすすぐ
関連情報
このページに関するお問い合わせ
資源循環推進課 4R推進担当
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