多摩市長から市民の皆さんへのメッセージ(令和8年3月10日)【「戦後80年平和サミットについて報告します」】
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市民の皆さん。こんにちは。市長の阿部裕行です。
今回は、さる2月15日に多摩市のパルテノン多摩大ホールで開催しました「戦後80年平和サミット」について報告します。


主催は平和首長会議東京都多摩地域平和ネットワークという少々長いネーミングの会議体で、多摩地域26市の首長で構成し、3年前に発足した団体です。
そもそも、このネットワークは平和首長会議を主導していただいている広島市の松井一實(まつい かずみ)市長から、各地域で平和首長によるネットワーク会議のようなグループを作れないかとの提案があり、特に広島への子ども被爆地派遣など数々の実績を積んでいる自治体が多く集まっている多摩地域に着眼され、当時の永見理夫(ながみ かずお)国立市長が多摩地域26市の市長に呼びかけ発足したものです。
各自治体の平和への取り組みなどの情報交換や多摩地域26市が思いを一つに、平和文化の振興に取り組むことを宣言する、平和宣言などを行ってきましたが、戦後80年の年に何かアクションを起こせないかと、今回の試みとなった次第です。
東京都多摩地域平和ネットワークでは戦後80年事業として「多摩地域平和ユース研修事業」を実施し、各自治体の広報等を通じて、多摩地域に在住している高校・大学生に参加を呼びかけました。呼びかけに応じて選ばれた26人の「平和ユース」が、事前研修などを経て昨年8月に広島市を訪問し、被爆体験者や現地の若い世代との交流等を通じて、戦争の悲惨さや平和の大切さを学んできました。

「平和サミット」では、「平和ユース」の皆さんが、平和×被爆の記憶、平和×人権、平和×教育、平和×スポーツの四つのグループに分かれ、それぞれ広島での体験をもとに平和へのメッセージを発表しました。
そして、クライマックスは、26市の首長とのディスカッションです。多摩市からは平和×被爆の記憶のグループに山﨑遥(やまざき はるか)さんが登壇し、被爆者からの声を聞いた感想とこれからどう行動していくかの提案をしていただきました。また、平和×スポーツのグループに参加した、多摩市の今井琉生(いまい るい)さんには、壇上で私からの質問に応えていただきました。
私からは広島での被爆の体験を後世に繋ごうと編み出された「エスキーテニス」という文化を全国に伝えたいというスポーツグループの皆さんの提案に対し、私自身、何回も子ども被爆地派遣で広島に同行しているにも関わらず、エスキーテニスのことを初めて知ったこと、そして建築家の丹下健三(たんげ けんぞう)さんが提唱した平和の軸線の延長にある広島カープ市民球団の歴史に触れた後、オリンピックでの差別への抗議の歴史を紹介し、現在、ミラノ・コルティナで開催されている冬季五輪でのウクライナの選手がウクライナ戦争で亡くなったアスリートたちを描いたヘルメットを着け競技に臨もうとしたところ、スポーツと政治に関与するとの判断から失格となった件について、考えを伺いました。私自身の気持ちとして、何とかならなかったのかという思いでもあることも吐露しました。

今井さんからは、日本の大相撲春巡業で挨拶中に突然倒れ意識不明となった舞鶴市の市長を救命しようと看護師資格を持つ女性が土俵に上がったところ、女性は降りてください、とのアナウンスがされたこと、ヒトラー率いるナチスがオリンピックをナチスドイツの宣伝の場としてまさに国威発揚の政治利用をしたことなどにふれ、スポーツにはその時代の空気もあり判断は難しいが、若い世代としてきちんと見ていきたいと発言されました。
また、ディスカッションの最後には、多摩市の「平和ユース」であり、多摩市の子ども被爆地派遣事業への参加経験もある山﨑遥(やまざき はるか)さんが壇上で、広島での被爆者から聞いた経験と体験をどのように若者世代で共有していくかということや、「平和は当たり前ではない」、「気を付けないと平和は簡単に壊れてしまう」という被爆者の方の言葉を受けて、「この平和な毎日を過ごせているのは決して当たり前ではないことを伝えていきたい」という発言があり、とてもたのもしく思いました。

なお、平和サミットの冒頭では、被爆2世であり被爆体験の家族伝承者として活動もしている元NHKアナウンサーの杉浦圭子(すぎうら けいこ)さんから、若い世代が平和を自分事としてとらえ、学び、語ることの意義とは何か、ヒロシマを伝えるものとしての思いをお話しいただきました。

平和首長会議東京都多摩地域平和ネットワークはこれからも、核兵器廃絶、戦争のない世界を目指し、行動していきます。その決意を新たにしたパルテノン多摩での会合でした。
では。次回、またお会いしましょう。
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